【FX】カナダドルの崩れやすいトレンド中のチャートパターン
今週末からウィンタータイムですね!昨日取引中にいつもの時間に4時間足が確定しないのであれ??と思っていましたが、今週末から時間変更でしたね。アメリカではサマータイム期間をDaylight saving timeと言い、ウィンタータイムになる場合、Daylight saving time offと言ったりします。一時間得した気分になるのは良いですが、夜暗くなるのも早いです。余談はさておき、昨日のUSDCAD(以後カナダドルと記載)は取引対象ではなかったのですが、スキャルピングで一過性下落に絶好の機会があったので今日はそれをご紹介します。
記事の目次
1, 取引する相場を選ぶ際に見ておきたいポイント
2, 初心者注意の一過性下落チャートパターン
3, 総括
といった感じでご紹介します。
トレードする相場を選ぶ際に
これは個々のどういった取引をするかにもよるのですが、基本チャートが汚い銘柄を選ぶことは少ないですよね。私個人的にはEURO/GBPユーロポンドなんかは手出しできない銘柄だなと見ています。私の場合は、駆け出しの頃に銘柄を決めて、その銘柄を集中的にトレードしていたので、あまり全ての銘柄は語れませんが、今回お話しするカナダドルは何度もズタボロに負けてきたので、手を出せない相場と取引できる相場の見分けがつくようになりました。で、本来なら昨日のカナダドルは取引対象ではなかったのですが、まずはその理由から説明します。
日足の分析で分からない相場は手を出さない
割とこの考え方ってアメリカのトレーダーに広まっている気がしますが、どうでしょうね。FXと米株のチャートでも特徴が違うんですが、ただどちらも大きな時間足から分析するのは大切なことです。デイトレードだったとしても、スウィングトレードだったとしても、日足をまず見てから下位の時間足を見るなり、更に大きな時間足に移って見ていきます。FX初心者のころ、必ず月足も分析することを徹底されていて、それは今では見ないと落ち着かないので、
2、日足が大丈夫なら月足で今月どういう状況かみる
3、週足で月足がなぜそういう足になっているのかを確認
4、また日足に戻り、この日足が最初の分析で見たように取引しやすいものかを再確認
5、そこから下位の足へ深ぼって、自分の取引する足を見ていく
といった順番で分析しています。とはいえ、最初の日足スクリーニングで駄目そうでも一通り見ているんですけどもね。
なぜカナダドルを取引対象から外していたか?
これが昨日の4時間足なのですが、
丸の部分は取引した場所なのですが、ちょっと今は無視してもらって良いです。これをぱっと見、二点底ついてWみたいに上げていきそう、て思うかもしれませんし、実際に結果論上げていきました。しかし、このときの私はこの上昇にトレンドフォローしたくなかったんですね。その理由が日足。
一番右側が形成過程の昨日の日足です。このチャートをみると、マクロでまだ下落トレンドですよね。更に、ここ数日の日足のロウソク足を見てみると、上髭下髭の長いロウソク足が並ぶレンジ、ですよね。なのでこの相場を説明すると、下落の中で生じているレンジの中での一過性の上昇っていう状態だったんですね。私はいつもNY時間朝6時~7時頃に一通りチャート分析するのですが、その時点で既に、レンジの範疇での上昇なので崩れやすく、どこまで続くか予測が難しい、と思っていました。だからカナダドルは取引はしない銘柄に振り分けられていたのです。
取引できる相場を選ぶポイント
私は基本取引銘柄が決まっているのですが、その日のチャートでランダムに決めている方なら、その日取引する銘柄を決めるときに、その銘柄が今どういった状況なのかを知る必要がありますよね。なので見ておきたい相場のポイントをまとめると、
- 日足チャートを見て今日どんな値動きになりやすいか予測できるか?
- 現在どういった相場環境なのか?
- 適切な取引スタイルが明確か?
といった感じです。
で、昨日のカナダドルは取引に魅力的ではないにしても、崩れやすい相場であることは前提にあったわけです。昨日は朝の分析の時点で、どれも取引できないなと思っていたのですが、NY時間朝8時過ぎにたまたまカナダドルチャートの上昇を見たときに、NY時間9時の4時間足確定タイミング(結局はウィンタータイムで1時間ズレていた。。)に崩れるかも、と思い、しばらく見ていたんですね。
崩れを示唆するチャートパターン
いくら崩れやすいからと言え、トレンド発生中にむやみに逆張りをするのは危険ですよね。じゃあどういった場合に逆張りをするのか、ということなのですが、私の場合はある一定の条件がそろったときに入ります。一つはチャートパターンです。
一番右端のロウソク足は結果論なので今は見ないでくださいね。注目すべきはこの丸内の、“陰線→大陽線→前回大陽線と同じまたはちょっとだけ大きい下髭長いピンバー”。これはカナダドルではよく見るチャートパターンです。こういったときに、下髭長いピンバー=上昇、と思っていると逆行していくので気を付けましょう。これを細分化した図がこれ
これも取引終わってから撮った写真なので、既に結果が見えていますが、要はこのチャートパターンで意味するのはインバーテッドなんですね。これは崩れやすい相場に出やすいチャートパターンなのですが、カナダドルではレンジ・三角持ち合い・インバーテッドがスタンダードなので良く出てきますよ^^; もちろん、チャートパターンだけにこだわってはダメです。それ以外にも条件があります。
エントリーは大きな時間足確定前後に
これは15分足チャートですが、私がエントリーしたのは、この星のロウソク足が確定し、その後も上昇をしていくのを見てすぐShort(売り)しました。
チャートパターンを知っていたにしろ、なぜこのタイミングで入ったのかと思いますよね。それは1時間足確定後だったからです。このチャートパターンは昨日のNY時間朝9時の1時間足が確定したタイミングです。何より勘違いで4時間足も9時に確定する気満々でいたので、結局ウィンタータイムでそうではなかったんですけど、この一過性下落には確証があったというわけです。(他のアメリカ在住トレーダーも勘違いしていたと思う)このように1時間足、もしくは4時間足確定前だと尚更良いのですが、このタイミングで、下位足で乱高下を作り出したらチャンスです。ハイエナのように1時間足確定を待ってエントリーします。ただし場合によっては、確定前に崩れ出すこともあるんですよね。。なので値動き次第で確定前に入ることもありますし、もう分からなかったら入らない!これは一番鉄則です。
利食い、ロスカットはどこ?
利食いは、先ほどの15分足のラインよりも上、むしろ前回安値よりもちょい上くらいに利食いラインを敷いていました。で、ロスカットですが、この場合は引きません。それは、インバーテッドなのでどこまで上昇してくるか分からなかったのと、取引中は相場から離れないので、上のトレンドラインを超えて次の15分足が確定するようならロスカットしようと決めていたからです。こういったスキャルピング取引で、ロスカットが自分の中で決まっていれば、必ずしも敷かなくて良いように思います。
一過性値動きでも規則性が分かれば取引はできる
このインバーテッドのあと、カナダドルはもう一段きれいな上昇していきました。もしこの取引の後にLongで入っていれば、きれいな上昇は取れたのですが、これは結果論です。私にはこの状況でどこまで上昇するのかは分かりませんでした。取引全てそうですが、分かるところだけで戦うのが基本ですよね。なので、このような崩れやすいトレンド中、一過性の押し目戻り目は必ずありますので、値動きに規則性があると分かっているところなら、取引可能と思います。