【FX】米ドルが弱いときにおすすめの取引方法!
こんにちはオルカ(@orca_blog)です。インスタも始めました 🙂
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米ドルの弱さはいつまで続くんでしょうね。今日は、今のFX相場のように米ドルが弱いときに、私が行っている取引方法を紹介します。
記事の目次
1, 米ドルが弱い相場環境とは?
2, このような環境での戦い方
3, 総括
ドルが弱い相場について
まず、今回説明する相場環境ですが、
● ドルストレートがマクロで明確なトレンドができてる
そもそも、米ドルが他の通貨ペアと比べて弱ければ、トレンドが発生することはイコールとも言えるのですが、稀にそうではないこともあるので、ここで前提条件として明記しておきました。ある程度FXをやっていればこれだけ聞いて分かると思いますが、初心者の方のためにドルが弱いかどうかの見分け方を解説します。
ドルの強さを見分けるときは
ドルが強いかどうかを見分けるには、DXYという指標のチャートを見ます。私がよく利用しているのはTrading Viewですが、どこの会社のチャートでも良いです。これが現在のDXY日足ですが、
チャートを見て分かるように、現在ドルが長期的に下がっています。ただし、これだけでは他の通貨ペアと比べて弱いのかどうかは分かりませんよね。
そこで、他のドルストレードの通貨ペアを一つづつ見て、日足でトレンドが発生し、方向性が明確なことを確認します。
このとき、もしトレンドが全く発生していない通貨ペアがあれば、それは今回説明する取引対象外の通貨ペアです。その通貨ペアにトレンドができていない理由は、長期的に米ドルと同等に弱いことが原因だったりします。ですが、現在は主要なドルストレートはどれもトレンドができているかなと思います。
また、もっと手っ取り早い方法では、他の通貨ペアの強弱と比べているチャートもあります。私はこのカレンシーストレングスのサイトを使っているのですが、あくまでこの通貨強弱は、その瞬間がどうか、を示しているので、長期的にトレンドができているかどうかは反映していません。
例えば、これが昨日のチャートですが、
これは上に来ている通貨が強く、下に来ている通貨は弱い、という意味になります。これを見ると、長期的に米ドルは弱いにもかかわらず、今米ドル(オレンジの線)は上方に位置していますよね。このチャートが示すのは、その瞬間瞬間の地合いの強さですので、力強く一過性上昇をしているときは、線も一緒に上昇します。
実際にチャートを見てみよう
では、実際にチャートでトレンドができているか確認しましょう。これがUSDCADの日足なのですが、
長期的な下落トレンドですね。
では、他の通貨ペアは?
ちょっと画像の大きさを小さくしていますが、日足で明確なトレンドができているが分かりますね。ニュージーランドドル、ポンド、ユーロドルですが、どれも米ドルが後者にきているので、これらは全て上昇トレンドになっています。
このような環境での戦い方
では、米ドルが弱い環境は分かったと思いますので、こういった時にどのように取引するのか、を実際に私が行っている取引方法を紹介します。
取引方法
結論から言うと、今回紹介する取引方法は、前回のFXの記事(方向性は明確なボラティリティーの大きな相場)で紹介したものと同じなんです。ただ今回はもう少し詳細に、そして米ドルの弱さを利用した効率の良い取引方法をお話します。
取引方法をまとめると、
②一過性反発に乗る取引
③時間から時間のスキャルピング取引
取引を行うときに、私達が予めトレードプランを立てなければならない要項として最も重要なのが、何取引なのか?ということと、どこでリスク管理するか?、なんですね。今回はそこを明確にしながら解説しますね。
トレンドフォローの後追いスイング
これは前回もお話している、長期的にトレンドに順張りする玉持ちです。これは、日足のマクロのトレンドに順張りして長期的に玉を持つことなのですので、スイング取引になりますね。そして前回も言った通り、最悪100Pips踏み上げられても大丈夫なロットでの玉持ちをします。この理由は効率とリスク管理からなんです。
ここでのリスク管理は、ロットを抑えることで、突然のファンダメンタルで一時的に逆行してしまったときに備えることや、資金の運用効率という観点からも、他にもたくさん玉が持てるし、そうすることでリスク分散にもなる利点があります。
ここからが重要なのですが、この取引で使うテクニックが、
● 後追いで玉を追加
● 他の通貨ペアも利用する
まず、トレンド方向が明確だったとしても、ところかまわずエントリーするわけではないです。一番良いのは一過性反発が終わった後。ですが、これが分かるのは結果論です。ですので、おおよそ意識される節目や移動平均線、値動きなどを見ながら一過性反発(調整)の終盤を予測をし、まずは小さな玉を入れてみます。もしかしたら、そこからまた更に調整が続いていくかも知れないので、そのときは一旦ロスカット。もしトレンド方向に10Pips以上進んだら、すぐにロスカットラインを建値に移動します。
後追いで玉を追加するのは、値動きを見てトレンド継続が確認できてからです。追玉を入れ、進んだらロスカットラインを動かし、を繰り返します。ロスカットラインは徐々にエントリーポイントから遠ざけていきます。
イメージとしては、一過性反発が終わるごとに2,3玉入れるみたいな感じです。このときにあまりロスカットラインを値に近すぎないように気をつけます。この取引の目的は、長期的に持つことなので、ちょっとした逆行に飲まれてしまっては意味がないからです。50Pips、100 Pips単位で取っていきたいですね。
ただし、一つの通貨ペアに集中して玉を持ちすぎると、その対の通貨に何か起こって大きな一過性上昇が起こった場合、一斉にその通貨ペアで利食い/ロスカットさてしまいます。例えば、今のカナダドルは、米ドルはそこまで一過性反発が強くないはずなのですが、カナダドル自体が弱含んでしまい、持続可能性の高い一過性反発をしています。
カナダドルは現在マクロで下落トレンドでしたよね。これは1時間足なのですが、明確に上昇しています。意識される上限の節目に到達しても、ほとんど下落しなかったところを見ると、まだ更に上昇していく可能性はありますよね。個人的に今、カナダドルで長期の玉を持っていますが、この一過性反発が更にこの上の上限も超えそうなら、決済する予定です。
つまり、この大きな一過性の反発で玉を失うリスクを分散するために、他の通貨ペアにも同じ取引をしていくのです。これは米ドル全体が弱いときにはかなり使えるテクニックです。コロナ当初の2月から3月中頃はドルが上昇していて、この取引がしやすかったんです。これがその時のカナダドル、ニュージーランドドルのチャート。
まあ、そのトレンド後の値の荒れで大損したんですけどね^^;トレンドにはいつか終わりが来ます。これまでと値動き違うな、とか、これまでのテクニックが使いにくい、と感じた時点で、無理に取引しないで、一旦様子見するのが賢明ですね。
また、もしドル全体が中期的に強含んできてしまったら、このテクニックは通用しません。結果的に、数週間とか数ヶ月待てばトレンド再開したとしても、それは結果論なので、中期的に長続きする一過性反発のようなときは、その反発に載った取引のほうが効率が良いのです。
一過性反発に乗る取引
2つ目の取引方法がトレンド中に発生する一過性反発(調整)を取る取引。これはスキャルピングやデイトレ取引になります。前回の記事のレンジ取り引きに当てはまります。
例えばこれがカナダドルの4時間足チャートですが、
下落トレンド中の調整として、レンジが形成しているわけですが、わりとキレイに下の節目が機能していますよね。こうしたレンジや三角持ち合いなど、ある程度これまで意識されている節目やラインが明確になった場合、その下限についたタイミングで一過性反発取引が可能です。
更に、もしその下限についたタイミングが、1時間足とか4時間足形成タイミングだと、尚更優位性が上がります。これがニューヨーク時間の午前9時から11時の間だった場合、ほぼ間違いなく一過性反発があると思って大丈夫です。
この取引の良いところは、短時間で利効率よく益が得られること。リスク管理としては、玉を大きく持つ分チャートに張り付くことが前提になります。これまで意識されている節目や移動平均線は便利ですが、あくまで、値動きの上げ止まりや下げ止まりを予測するためのツールにすぎないので、それを当てにして利食いポイントを設定し、チャートを見ていないと、そこまで届かずトレンド再開していた、なんてことが起こります。
トレンドに逆行する取引はそれだけでもリスクはあります。ですので、条件が整ったときにだけ取引する、というスタンスが良いと思います。結果的に長い一過性反発だったとしても、それは反発し出した時点ではどれくらい長引くは分からないからです。
時間から時間の取引
これは、以前大統領選挙の日に出した記事で紹介した取引方法ですが、最初に紹介したトレンドフォローのスイング取引を細かくした取引です。トレンド方向に順張りする形で綺麗なトレンドの流れを取る取引です。長さ的には数時間スキャル、デイトレードです。
最初に紹介したスイング取引の場合、ロットを抑えて長期で持つので、チャート張り付いて見ていなくて済みます。ですがこの時間から時間取引は、イメージとしては一過性反発後から次の一過性反発までの綺麗なトレンドだけを取っていくので、ロットは大き目に張る分、リスク管理としてある程度チャートの近くにいながら、いつ起こるかわからない一過性反発を汲み取る必要があります。
個人的には、あまりこの方法は好きではなかったりしますが、下位足でトレンド方向に大きく値が進んているときには、短時間で効率よく取っていけます。
ただしこの取引は、トレンド中の調整でレンジ移行した時は通用しなくなります。これがさっきのカナダドルの4時間足ですが、
これはチャートが出来上がっているから良いですが、レンジ入りしたときは右側は見えないので、今後どうなるか分からないですよね。なので、このときに時間から時間の取引をしていると、非効率な値動きになって取引しにくいなとか、トレンド再開したかと思って玉を入れるとすぐ逆行した!といったことが続き、結果的にレンジ入していた、というのに気づくことがあります。
あくまで、ミクロの値動きが大きくトレンド方向に進んでいるときにオススメの方法です。
総括
ということでいかがだったでしょうか。取引において大切なのは、自分の分かるところだけで取引する、自分のキャパ内で取引することが重要です。トレンドが明確な相場でも、エントリー場所によっては高値づかみ安値づかみになってしまい、長期間含み損を被る羽目になったり、玉を入れすぎて収集がつかなくなってしまうこともあります。明確にトレードプランを立てて、取引方法、リスク管理を行って取引することが大切かと思います。