カンナビスって何?【医療用・嗜好品大麻を解説】
医療用そして嗜好品の大麻についてお話するよ!

近年アメリカだけでなく日本でもカンナビスや医療用大麻の名前は耳にするようになったのではないでしょうか?日本ではカンナビスは違法薬物として扱われていますが、私は10年以上アメリカにいてカンナビスに対する考えが変わったのと、今後の経済発展に期待している一人でもあります。そんな私が今日はカンナビスって何?という方のために、分かりやすく記事にまとめてみました。これは今後話そうと思っている大麻株の話にも通づる部分はあるので、大麻株投資を考えている方や、現在株を持っているけどあまり調べずに買っちゃった方も、ぜひ目を通してほしいなと思います。
記事の目次
1, カンナビスってどんな植物?
2, カンナビスは危険ドラッグなのか?その歴史を見てみよう。
3, アメリカでのカンナビスの扱い。
4, カンナビスの商品にはどんな物があるのか見てみよう!
5, 総括
カンナビスの植物学
カンナビスの名前ですが、これはカンナビスの植物の学名の最初の部位、属名のCannabisから来ていて、発音的には”カナビス”のほうが近いです。アメリカではWeed(ウィード)なんて呼んだりもしますね。この属名ですが、生物学分類の一種の分類名で、例えば植物の〜科っていうのは聞いたことがあると思いますが、この科名を更に細分化したものの一つが属名です。カンナビスの学名はよく聞くものに2種類存在しますね。
Cannabis sativa(カナビスサティバ)
Cannabis indica(カナビスインディカ)
1はCBDオイルの主成分で知られるカンナビディオール(Cannabidiol)の成分が多く、より治療の分野に貢献できるもので、2は主にTHC(俗にハイにさせるとされる成分)の含有量多いとされています。しかし、近年は様々な種類や交配種が混在しているため、成分にはばらつきがあることもあれば、成分の効果においては現在も研究段階であり、成分の良し悪しをはっきり決められるものではありません。ちなみに、このサティバとインディカの名前ですが、Sativaは意図的に人間によって収穫されていた雌のカンナビスで、Indicaは原産地がインダス川付近だったことからこの名がついたのだとか。
カンナビス、マリファナ、ヘンプの呼び名について
日本語にすれば”大麻”一種類ですが、英語圏ではカンナビスの他にマリファナだったりヘンプなんて言い方もします。なんとなく、マリファナと聞くと危険薬物で、カンナビスだと医療用大麻、のようなイメージがありますが、実は植物自体はどれも同じCannnabis属のもので、名前でその種類や性質が識別できるわけではないのですね。また、よくカンナビスの雌しべにはたくさんのTHCの成分が含まれていると聞きますが、確かに雌しべにはたくさんの油細胞(トリコーム)が見えて多そうですが、他の部位にもTHCは含まれているとのこと。
カンナビスは日光と水が何よりも必要な話
高校の時、当時全盛期だったレオナルド・ディカプリオ主演のThe Beachという映画を観て、映画の内容はさておきカンナビスは暖かい南国のような地域で育つものだと思っていたのですよね。映画の舞台はタイの小さな島、ピピ島というところ。私は実際に行ったことはありませんが、宝石のように透き通ったエメラルドカラーの海と緑に茂るヤシの木で、まさに南の島と呼べる地域です。さて、その映画ではわっさり生茂るカンナビス畑があったのですが、カンナビスといえばレゲエの国ジャマイカも暖かい地域であることを考えると、カンナビス栽培は南国のように年中暖かい気候が良いのかと思われがちですが、実は気温は重要ではないようです。アメリカではケンタッキー州が最もカンナビス生産が多いのですが、このケンタッキー州のルイビルなどは真夏は猛暑ですが真冬はマイナスまで下がるような地域です。カンナビス栽培で最も適しているのは、一日12時間以上の太陽の光と水はけの悪い湿地帯のような、むしろ水耕栽培がベスト。とはいえ、なかなか一日12時間も日に当たる湿地帯なんて自然では難しい条件です。近年カンナビスビジネスが多くなり、需要>供給に傾いていることもあり、私はあまり賛成ではなかったのですが、ビニールハウスなどの温室で人工的環境で育てることはやむを得ないのでしょうね。
カンナビスはなぜ危険薬物となったのか?
日本では大麻=違法薬物ですので、当然カンナビスをよく思わない人が多いことは十分に理解しています。実際私もメディカルハーブを勉強するまではとんでもない薬物と思っていました。ただ、ここでちょっとカンナビスの過去の話をしようと思います。実はカンナビスの歴史を辿れば、大昔紀元前400年頃から薬効目的で使われているのが分かります。古代ギリシャでは、カンナビスを使用したスチームバスはこれまで存在していたどのスチームバスよりも素晴らしい!との記録が残っているほど。その後も中国、中東、そしてヨーロッパなど、世代が変わっても世界各地でカンナビスの薬効を指摘する文書は残されているのです。
もともとアメリカでは医療用カンナビスは合法だった
アメリカでもカンナビスが違法だったことは皆さんもご存知かと思います。しかし1800年代にはそもそも法律などなく、メディカルカンナビスは一般に存在していたものでした。その後、すべてのカンナビス製品はFDAの認可が必要になったりなどのルールは出ましたが、医療関係者だけでなく一般人も問題なく使用できる時代でした。1900年前後はまだアメリカでは嗜好品としてのカンナビスは殆ど出回っていませんでしたが、1900年代を過ぎた頃から徐々にメキシコから移民が入国するようになります。彼らが嗜好品としてのカンナビスを広め、様々なカンナビスの使用方法が知られるようになりました。
カンナビスは移民弾圧と繊維産業の発展のために利用された
しかしそこで訪れたのが1929年の世界恐慌。当時のアメリカの失業率は過去類を見ない最多のものでした。アメリカ人はメキシカンなどの移民に仕事を取られることを恐れ、彼らの行っている嗜好品としてのカンナビスの使用は悪質なものであると抗議し始めます。追い打ちをかけるように、メディアはこぞってメキシコでの犯罪数とカンナビスの使用は関係していると報じ始め、政府は1937年にマリファナ脱法(Marijuana Tax Act)という米国連邦法を制定します。これはカンナビス製品の増税と、カンナビスの使用、製品販売、所持に対して罰する法律です。一部の必要不可欠な医療用などのカンナビスの製品に高い税金をかけ、医師や薬剤師はそれを講義しました。そして一般市民はカンナビスを手に入れることはできなくなり、これまで生計を立ててきた販売業者や医師までもが、見つかれば刑罰の対象となってしまったのです。更に別の見方として、当時麻繊維の人気は化学繊維や紙パルプなどの産業にとっては邪魔な存在でした。しかしこの世界恐慌とメキシカンの広めた嗜好品カナビスの存在は、彼らにとって、カンナビス産業を弾圧させる格好のチャンスだったわけです。これらの背景から、嗜好品を欲しがる一般市民から非難の声が相次ぎ、カンナビスの密輸や違法栽培、更にはTHCと似たような効果のあるという違法薬物が出回るなど、カンナビスの印象は最悪になっていきました。
アメリカでのカンナビスの今
2020年現在、まだ印象の悪さの名残は残っているものの、医療用の合法化はもちろん、州によっては嗜好品のカンナビスの販売や使用が合法になっています。現在アメリカでカンナビスが合法な州はこちら。(長くなりすぎたので見たい方は下の表をクリックしてください)
といった感じです。これら以外の州は残念ながら法律的に医療用だとしても使用不可になっています。
合法な州ではどんな感じ?
州によって法律が違うということもあり、アメリカ全体がこう、というようには括れませんが、私の住むニューヨークでは、コロラドで完全に合法化されてからは、外を歩いているとあらゆる場所でマリファナの匂いがしてきます。日本にいればなかなかないと思いますが、鼻につくもわっとしたニオイなので、一度嗅げば脳に刷り込まれる臭いだと思いますね。。ニューヨークは医療用はOKという、まだ完全に合法ではないんですが、そんなの気にせず吸う人のほうが多い印象です。医療用カンナビスになると、当然お医者さんの処方箋がいるのですが、それ以前にMedical Marijuana Cardというライセンスのようなものを申請しないとならないのです。それには社会保障番号が要るので、市民や永住者ではない方は購入できないことになっています。完全に合法な州のコロラドなんかでは、コロラド市民であれば1オンスのカンナビスまで購入可能で、コロラド民ではない旅行者であればクォーターオンス(7g)まで購入可能だそうです。もちろん日本人でも購入はできますが、それを自国に持って帰れば空港で引っかかりますので気をつけくださいね。
カンナビス製品とは?ユニークなものまで!
カンナビスの商品には実はたくさんの種類があって、カンナビスの嗜好品の使用が合法ではない州でも購入できるものも多々あります。ここではそういった製品も交えながら、今後、経済に貢献しうる嗜好品カンナビスにはどんなものがあるのかを見てみましょう。
②カンナビスの食べ物やスナック
③CBDオイル
④べーパ(吸入剤
⑤ドリンク
⑥ペットフード
⑦スキンケア商品
といったところでしょうか。
CBDオイルは今後の期待の星
この中でもCBDオイルの需要は今後も上がることは間違いなしでしょうね。これはカンナビスの植物を溶剤やオイルに漬け込んで成分を取り出した抽出液。鎮痛や抗鬱、吐き気を抑えるなど、様々な研究でCBDの薬効が確認されていますよね。もちろん薬品に比べればその効果はマイルドなものになりますが、副作用が少ないのはカンナビスに限らずメディカルハーブの良いところです。とはいえ、さまざまなCBDオイルが出回っていますので品質には注意したいところ。誇張広告、詐欺広告はこの手の美容健康業界にはつきものです。中には全くCBDの成分が入っていない!なんてものもあるくらいですので、品質を確かめてから購入しましょう。
べーパは医療用としても使われている
べーパ(Vapor)は吸入剤で、専用の器具でカンナビスの成分を蒸気として取り入れます。もちろん気分をハイにさせるために嗜好品として使うことも多いわけなのですが、中には緑内障や鬱の治療のために医師からの処方箋をもらって使用している人もいます。これは特定の成分を濃厚抽出した液を吸入剤に入れて使用したり、嗜好品の場合はそのままカンナビスのハーブを入れて煙草のように使用します。
カンナビスが動物をも救う可能性
カンナビス製品にペットフードまであったことは驚きでした。ちょっと調べてみたのですが、主に犬や猫に対して、落ち着きのなさや不安になりやすい場合に鎮静効果として使われるそうですね。確かに、外を散歩していると、大きな音がしても見向きもしない大人しい犬もいれば、反対側の道を走っていても吠える敏感な犬など様々です。あまり気にしたことはありませんでしたが、確かにリードが外れたら勢いよく飛びかかってきそうな犬はちょっと怖いですので、そういった動物に対して効果があるというのは、飼い主の方にも朗報かもしれません。
カンナビスは悪者ではないよ
総括すると、印象の悪いカンナビスですが、その背景には政治的に複雑な歴史があるよ、ということは分かっていただけたかと思います。メディカルカンナビスは何も恐ろしいものではなく、言ってみればただの薬草であり、例えばミントだったりタイムのようなハーブと同じなのです。使い方さえ間違えなければ、むしろ今後代替医療の一つとして貢献することも、嗜好品だとしても経済発展の効果があるのなら、私はカンナビスは今後も応援していきたいです。