しゃちログ。

【アメリカ生活】クレジットスコアの作り方とスコアクレジットカードを紹介!

アメリカ生活 お金

今日は、現在アメリカで学生をしている方やアメリカに住み始めたばかりの方、あとは今後住む予定という方向けに、アメリカの信用ステータスであるクレジットスコアの解説をするよ!

今アメリカでは大統領選挙の話題で持ち切りですね!バイデン氏が半数以上獲得したのが先週の土曜日、マンハッタンが騒がしいのは予想の範疇ですが、普段ひっそりとしている外れの住宅地でも、バイデン氏の当選を喜ぶ声ですごかったですね。さて、今日はアメリカに住むなら絶対になきゃいけない、クレジットスコアについて解説します。

クレジットスコアについて

そもそもクレジットスコアって何なの?

クレジットスコアは、credit=信用、score=数値といって、その人の信用を証明する最も公式なデータです。クレジットスコアにはいくつか種類がありますが、最も使われる指標がFICOのスコアかと思います。クレジットスコアには300から850の幅で表され、数字が大きいほど信用度が上がります。アメリカではクレジットスコアがないと、色んな不便が出てきます。私がアメリカで初めて自分でアパートを借りようとしていたとき、不動産屋に問い合わせた際にクレジットスコアがあるか聞かれ、当時はクレジットスコアが何かすら知らなかったので、ないですと伝えると、呆れ顔で門前払いを喰らったのは今でも恥ずかしい思い出です^^;

クレジットスコアの種類

クレジットスコアを調べていると、いろんな名前が出てきますし、どれがどれ?と思うことありますよね。更にクレジットスコアは調べすぎるとスコアが下がるとか、不吉な噂まであるし、常に見えるものではないから、どうしたら良いんだ!?と心配になる方もいるでしょう。クレジットスコアは大きく3つの種類があります。

①FICOスコア
②Vantageスコア
③FAKO

FICOは最も使われるクレジットスコアの、いわゆるクレジットスコアのブランドのようなものです。このブランドによってクレジットスコアを割り出す計算方法が違います。FICOはFair Issac Corporationの頭文字を取ったもの。Issacさんという方が作り出したクレジットスコアの計算方法のようです。このFICOは主に、これまでの消費者のクレジットカードなどの支払い歴を重視して計算されます。一方でVantageスコアは、主にクレジットの合計使用量とクレジット残高がメインで計算される計算方法です。これらは両方大切な要素です。だからお金は使って、できるだけ早く支払う、ということをしないとクレジットスコアは上がらないんですね。そして最後はFIKOですが、これはおおよそその消費者の支払い歴などをみて、銀行や他の金融機関が予測で計算した、クレジットスコアの数値です。これはつまり、FICOスコアの計算式を基に割り出したただの予測値です。なぜこれがあるかというと、正式なスコアを提供する金融機関は限りがあり、そこでは、FICOやVantageスコアをモニタリングし、消費者に提供するサービスがあるのですが、場合によって有料だったりするからです。とはいえ、最近ではあまり使われなくなりました。

クレジットを査定する機関

クレジットスコアに種類があると言いましたが、アメリカには、それらのクレジットスコアを総合的に見て、その消費者の信用を査定する機関も別に存在するのです。これらが公式なクレジットレポートを発行する機関で、主にこの3社になります。

①TransUnion
②Experian
③Equifax

Vantageスコアはこの3つの機関が編み出した計算式でもあるようですが、これらの機関では、FICOやVantageのクレジットスコアを提供するサービスもあります。これらの査定機関は、銀行などと提携し、私達のクレジット情報(どの程度のクレジットがあるか、支払い歴、債務歴など)だったり、住所などの個人情報も全て把握しています。ちょっと怖いですよね^^; これらの機関から、私達は年に一度、クレジットレポートという公式な自分自身のクレジットの詳細を無料で得ることができます。よく、クレジットスコアをチェックしすぎるとスコアが下がる、といった噂がありますが、それは間違いです。スコアの確認は銀行などの金融機関でも、FICOやVantageのスコアを無料で確認できるところもあります。(←これは後で教えます)クレジットスコアに影響があると言われているのは、公式なクレジットレポートへのアクセスです。例えば、クレジットレポートを年に何度も申請すると、2度目以降は有料なのと、クレジットスコアに影響が出ると、銀行の方に言われましたので、申請のしすぎは気をつけてくださいね。

クレジットレポートの確認について

ちょっと余談をはさみますが、今クレジットレポートへアクセスのし過ぎはスコアが下がる可能性があると言いましたが、一般にクレジットレポートは、年に1度の無料の機会にチェックして、間違いや不審な点がないか確認するべきだと言われています。そして人によって、例えば近い将来家を買うためのモーゲージを組む予定があるとか、離婚などで財産分与により、自身の経済状況に大きく影響を与えた場合など、これらは正当な理由として、数ヶ月に1度くらいはチェックしても大丈夫だとの話もあります。

クレジットスコアはどんなときに必要なの?

クレジットスコアの提示が必要なときというのは、ほぼ間違いなくこの公式なクレジットレポートが必要になります。これが必要な場合というのが、長期的に契約者が支払いを続ける必要がある場合です。だからアパートを借りる上でクレジットスコアが必要なのですね。ほとんどの場合、自分でレポートを提出するのではなく、自分以外の第三者の機関が私達のクレジットヒストリーにアクセスします。あまり規定の厳しくない安めのアパートや、オーナーが空き家やコンドを貸すような場合であれば、自分で申請したクレジットレポートだけ提出すればOKということもあります。ですが、車や家を買うなどのローン、パソコンなどのガジェットや家具などを購入の際に、そのお店のクレジットカードを申請する場合、第三者が私達のクレジットを調べることになります。これはどのクレジットカードの申請も同じです。このクレジットヒストリーのアクセスは、例え金融機関などの第三者が行っても、信用査定機関にとって査定の必要のあるものは、クレジットスコアに影響が出ます。よく、クレジットカードを数ヶ月間に何度も申請すると悪い、というのはこのためなんですね。

クレジットスコアが全く無い場合

クレジットスコアが無いというのは、様々な場面で不利にはなることは分かったと思います。とはいえ米国に来たばかりとか、ビザの関係でクレジットスコア作れないなど、色々な事情がある人もいます。もちろんそれで家を借りようとして門前払いになることもありますが、貸す側との交渉次第では、クレジットがなくても仕方ないな、と判断されるような特別な理由があれば、そこは考慮されることもあります。実は、クレジットスコアはあれば何でも良い、というものではなく、悪いくらいなら全く無いほうが良いこともあったりします。クレジットスコアを作り出すときは、皆同じくらいのスコアから始まります。それがだいたい500くらいなのですが、そこから徐々に変化するわけです。つまりは、スコアが全く無い人でも、貯金額に余裕があるとか、母国ではクレジットがあったり、駐在員の方なら会社から一筆書いてもらったり、アメリカ国内にgarantor(保証人)がいたりすれば、それさえ証明すれば問題ない、という事例もあります。

クレジットスコアの高め方

では、クレジットスコアを育てるために必要な要素を深堀りしてみましょう。

クレジットスコアはどのように計算されるの?

クレジットスコアはFICOでもVantageでも、重要視する割合が違うだけで本質は変わりません。スコアを計算するのに必要な事項として:

  • 支払い歴
  • どれくらいの金額を借りているか
  • クレジットヒストリーの年数
  • 借金の種類
  • 新しいクレジット
  • クレジットの上限額

1番目から3番目まではわかりやすいですよね。きちんと毎月期限内に支払っているかとか、どれくらいの金額を使っているか。これはクレジットの上限のギリギリまで借りるなど、使いすぎるのは良くないとされていますが、全く使わないのは問題外です。クレジットヒストリーは長いほうが良いので、一番最初のクレジットカードはどんなに条件の悪くても、それを維持することに価値があります。それ以外でも、一度開けたクレジットカードはあまりクローズしてしまわないほうが良いとされています。毎月何かしらの購入をして、すぐに支払いをしていれば、1年くらいで680〜720は保てます。これはとても平均的ですが、普通のアパートメントを借りるには十分なスコアです。

また、色々な種類の借金(クレジットカード、学生ローン、モーゲージローンなど)をするのは、し始めたときはスコアが下がるかもしれません。ですが、それをきちんと返した場合、クレジットカードを日々の買い物程度にしか使っていない場合に比べて、スコアが大きく上がるという情報もあります。新しいクレジットというのは、新しくアカウントを開けたものの数です。クレジットカードとか各ローン、投資用のマージンアカウントなど、これらが短期間に集中して開けられるのは良くないとされていますが、きちんと返済していけば、後でそれ以上にスコアが上がっていくのでは?と思います。クレジットの上限額は高ければ高いほど良いです。これは全く同じクレジットカードの種類を持っていても、人によってその上限額が違います。それはその人の定期的な収入や貯金額がどれくらいあるのか、などが関わっていますので、一概には言えませんが、多ければ多いほうが良いですね。

スコアを無料で確認する方法

では、このようにスコアを上げる努力をしていても、目に見えて上がっていないとモチベーションが上がらないですよね。ここでは、無料でスコアをチェックできるサイトをご紹介します。

CreditWiseからCredit UnionのVantageスコア
Chase Credit JorneyからCredit UnionのVantageスコア
Discover Credit ScorecardのFICOのスコア

があります。もしかしたらそれ以外にもあるかもしれませんが、先程ご紹介した信用査定機関以外で、身近で確認できるのはこれらがメジャーかと思います。私自身はCapital OneとDiscoverを持っているのですが、これらはアカウントのない方でも誰でも使用可能です。ぜひ利用してみてくださいね。

クレジットスコアの作り方

ではここで、アメリカ滞在と就労ビザに問題がなければ、すぐ作り始められるクレジットスコアの貯め方をご紹介します。米国市民の大学生の方や、仕事や移住でアメリカに来たばかりの方など、クレジットヒストリーが0でも始められるものとして、一番手っ取り早く簡単なのは、最低ラインのクレジットカードを作ることです。クレジットスコアを貯めるのに、色んな金融機関がカードを出していますが、中にはちょっと敷居が高いものや、学生のステータスでないと作れないカード、あとはクレジットスコアを作るためなのに年会費がかかるカードまであります。ここでご紹介するのは、どんなバックグラウンドでも申請が通りやすく、年会費なしのカードだけご紹介しますね。

Capital One:Secured Master Card
Discover:Discover it Secure Credit Card
③ショッピングモールやアパレル店などのクレジットカード

Capital One:Secured Master Card


1つ目は、私も使ったクレジットスコアスタートカード、Capital One BankのSecured Master Cardです。ここでカードを作る場合、始めに銀行口座を開ける必要があります。そこはちょっと面倒なポイントかもしれません。ですが私的には、この銀行のSaving口座が利息が高いことや、他のクレジットカードがすごく良い事に気づき、口座を開けて良かったと思いました。このカードですが、始めはだいたい$300から$600くらいのクレジットからスタートします。スコアを作る用のカードなので、何も特典はついていませんし、APRは26%ととても高いです。私の場合、最初は$500だったのですが、当時はクレジットスコアがどのようにしたら良くなるかなど、何も知らなかったので、大事に家のクローゼットに仕舞って、アマゾンの定期購入のためにしか使わないでいたんですよね^^; 今考えるともったいなかった。その後限度額を増やしたくて、6ヶ月後に別のクレジットカードを申請したらすぐに通りました。

Discover:Discover it Secure Credit Card


ここはDiscoverが提供しているクレジットスコア用のクレジットカードなのですが、何が良いかって、キャッシュバック特典があるんですよ。レストランやガスステーションで2%。それ以外は1%と、私もこれにしていれば良かったなと思いますね。APRは22%と高めです。別枠で改めて紹介しますが、個人的にDiscoverは絶対に持っていたいクレジットカードTop5に入ります。

各ビジネスで発行しているクレジットカード

これは自分の体験談ではないのですが、友人の多くがTJMaxxだったり、Macy’sのようなアパレル店、デパートなどのクレジットカードを最初に利用したと話していました。もし、買い物が好きでいつも利用しているお店でクレジットカードを発行できるのであれば、そこで試しに作ってみるのもありかもしれませんね。一番多かったのはTJ Maxxのカードでした。これは、TJ以外でもMarshall’sやSierra、HomeGoodsなんかのお店でも使えるようですね。この手のクレジットカードは、商品を割引価格で購入できるとか、キャッシュバックがあるなどの特典が付きます。ただし、申請の通りやすさは各ビジネスによると思います。まず最初に問い合わせてみてくださいね。

スコアは早めに作っておこう

日常生活でクレジットスコアを提示する機会はあまりありませんが、いざ必要になったときに急いで作り出しても遅いですよね。米国に来たらできるだけ早くクレジットスコア作り始めましょう。