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【米国株】株式トレードで使える頻発チャートパターン6選!

トレード

今日はサミさんに学ぶ株トレードのチャートパターン6つを紹介するよ!既に見たことのあるものもたくさんあると思うから、ぜひ復習だと思って見てね。
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といった感じで、今日はこの3つをお話ししていきます。

この記事を読むにあたって必要なこと

今回の話は、前回のチャートリーディングの基礎の続きでもあるので、まずそちらから見てくださいね。

参考記事

簡単な要約としては、

1,サミさん: 筆者の米国株式トレードのメンター。T3トレードの現役トレーダーで講師。
2,値動きは繰り返す。ステージ1からステージ4まで。
3,値動きが変わるポイント、移行点A~D。
4,必要なインディケーター:20SMAと200SMA、ボリュームだけ。
5,できればそこで出てくるチャートもちょっとだけ。

といった感じで、前回の記事で重要なところだけで良いので、見てみてくださいね。もっと詳しく学びたい!という方は、ぜひT3ライブのYoutubeを見てみてくださいね。

株式トレードに使えるチャートパターン6つ

さっそく株式トレードで有効なチャートパターンの名称をご紹介します。

チャートパターンの種類について

①ブレイクアウト (breakout)
②1,2,3パターン (123 patterm)
③プルバックパターン (pullback pattern)
④リテストパターン (retest pattern)
⑤ギャップアップ (gap up)
⑥ギャップダウン (gap down)

出現するポイントは決まっている

前回の記事でお伝えした、取引しやすいポイントがありましたね。これらのチャートパターンはその取引しやすいポイントで出ることが多いのです。

例えば、皆さんがご存知のブレイクアウト。これはレンジをブレイクするときの呼び名ですが、つまりは移行点AやCのポイントで発生するパターンです。

リテストは聞きなれないかもしれませんが、再度試す、という意味があって、例えばダブルトップやダブルボトムの事を言うのですが、出現するポイントが移行点A、Cで生じる場合をリテストと定義します。

1,2,3パターンプルバックパターンはトレンド中に発生するもので、プルバックパターンは日本語でいう押し目や戻り目での取引のことを言います。厳密には、上昇中の押し目がPullback、下落中の戻り目はCounter rallyと呼んでいます。

ギャップに関しては奥が深く、ギャップだけでも一記事かけてしまうほどの情報量です。色々な相場のポイントで出てくるのですが、本日お伝えするのは比較的難易度が低いもので、移行点AとCで出てくるギャップアップギャップダウンに絞ってお話しします。

チャートを見ながら理解しよう

では実際のチャートを見ながら各々のパターンを見ていきましょう。

ブレイクアウトパターン


これは前回も出しましたメルカリドリブレのチャートです。このレンジを明確に超えてブレイクアウトしていったのが分かりますね。この場合は移行点Aのギャップアップにも当てはまります。

この場合ならブレイクアウト後に追随していっても良いのですが、必ずしもブレイクアウトした後に長期的なトレンドができるとは限らないので、できればブレイクアウト前に入りたいですよね。

ここで、この場合の予兆となるのは:

①しばらく価格が20MA、200MAともに超えたり深ぼったりしていたのが、ある地点から超えて推移し、下落しても20MAで支えられる。
②ブレイクアウト直前、レンジの上限を這うように推移。
③ブレイクアウト前日、これまでにない大きさのボリュームが入っている。(重要!)
④マクロで見ると上昇トレンド。

といったものが挙げられます。こちらが週足。

明確に上昇トレンド中というわけです。

余談ですが、この銘柄は私は長期保有しているのですが、決算書は普通でしたが、南米のEコマースサービス系のビジネスで、今後活躍するんじゃないかと思ったので、昨年から持ち続けている銘柄です。ですが、私が購入した途端(2019年8月)に株価が下がったのは記憶に鮮明です。今は上昇していますけども、こういう感じに、私が株を買うと下がることは日常茶飯事。ある意味Buy・Sellアラートとかできそう。。とか思いましたね^^;

話は戻しますが、一つ気を付ける点をお話しすると、このチャートは出来上がったものなのできれいに見えますが、これがブレイクアウトする前のチャートは、乱高下の激しい値幅の広いレンジに見えます。

ですので、レンジチャートを見ながら移行点AやCを探す際は、イメージが湧きやすいように必ず尺度調整をしながら見てくださいね。この場合、潰した感じでみたら分かりやすいです。そうでなければ値幅の広い乱高下レンジを見ながらブレイクアウトは想像しがたいですよね。

1,2,3パターン

これはFXでもよく見かけるので、どのチャートでも一度は目にした事があるはずです。(BGが白の方が見やすいですね、すみませんでした。)

これはアップルの昔の週足チャートなのですが、探せば下位足でもたくさん見つかります。

1,2,3パターンは場合によっては1,2,3,4や1,2,3,4,5…パターンにもなるのですが、どれも上昇トレンドもしくは下落トレンド中に、トレンド方向の大陰線または大陽線(これが1)が出た後に、コマ足(2、または3,4…もコマ足になることも)を作り、そしてまた大陽線または大陰線(3)が出るチャートパターンを言います。

要は、大陽線(大陰線)⇒ 値幅の小さな調整の値動き ⇒ 大陽線(大陰線)といった感じです。

例えば上昇トレンド中に大陽線が出て、その次の足がコマ足だった場合、次の足もしくは近い将来再び陽線になりやすい、ということを示唆しています。この右側の青丸の部分のロウソク足が左から順に1,2,3とすると、日足でトリミングするとこうです。

多少前後しているかもしれませんが、このように、例えば上昇トレンド中に20MAをつけてきたので、そこでエントリーしたとして、その後しばらくレンジが続きますが、上位足で大陽線(1)の次にコマ足(2)が確定した場合、まだトレンドは続くから持っていても大丈夫、と判断ができるわけです。

また、このコマ足が確定してからエントリーしても良いです。サミさんはこのエントリーポイントをよく使っています。

この場合、2の足の最安値の少し下がロスカット基準になります。一般に、3の陽線(または陰線)は、2のコマ足の最安値は深ぼらないのが条件です。もし取引中にそれよりも下げてきたら、それは失敗、ということになります。

プルバックパターン

これはアメリカ在住者はみんなが使っている電気会社、コンエジソンの日足チャート。20MAがきれいに機能している上昇トレンドがありますね。

プルバックパターンをしたいなら、このように移動平均線がある程度きれいに機能しているチャートをスクリーニングします。

このサンプルは、上昇トレンド中に再度20MAにタッチしてきたタイミングでロングエントリーできます。これは移動平均線使用者が最も使用するの取引パターンかと。

できれば、これは長期的にトレンドができやすい安定した銘柄を探すことがポイントです。

例えば、長期投資したい銘柄を買う場合も、少しでも価格の安いところを狙いたいなら、このプルバックチャートパターンを探して買うのもありかと思います。

ちなみに、ある程度慣れている中級から上級者の方は、このようなプルバックする前のショートエントリーも出来るかと思います。きれいなトレンド中に、移動平均線から離れすぎたタイミングで、トレンドに逆行するエントリーで、移動平均線に戻るまでの取引です。

ただしこれは少しリスクがあり、必ずしも価格を下げてくる保証はないので注意。ただ横ばいのレンジとなって、値幅は取れず時間の経過で移動平均線に戻る、ということもあります。。


このチャートはカンナビス界のビットコインとまで言われていたTilrayです。個人的にこの株には嫌~な思い出があるんですけども。

2018年から2019年にかけて、この株は最高値を付けてから買われては売られ、買われては売られ、を繰り返していました。いわゆる、バイオテック&大麻株あるあるのチャート代表格だったわけです^^;

この手のチャートは、下落トレンドが長続きしやすいので、移動平均線もわりときれいに機能します。そういった銘柄を見つけたらカウンターラリーパターンが使えます。これはプルバックの下落トレンドバージョンで、このサンプルでは20MAが機能しているので、そこにタッチしてきた段階でショートエントリーする、とった取引ですね。

ベースについて

ちょっとここで、エントリーポイントの名称に関する余談を挟みます。私の相場分析で、declining 20 base breakdown、やbase breakout、などの単語が出てくると思いますが、このベースというのは、要はレンジです。

ただし、レンジにも色んな種類がありますね。この場合、次に大きく動くための調整のレンジ、のことです。

私がよく取引するのは、プルバック後、次に大きく動くための調整中の局面なんです。

例えばこんな感じ:

この黄色い部分がベースです。下落トレンド中に、抵抗帯となっている移動平均線を超えられずにモゾモゾしていますよね。こういった値動きを見せてきた場合、そこからの下落が見込めます。

エントリーは、このベースの最安値(アンダー)を深ぼったらエントリーします。こういった局面でのエントリーは、Stop Limit Quoteを使うのが最適なんですね。

また、プルバック後の値動きは、上位足では分からなくても、下位足で見るとベースを作っていることも多いんですね。なので、上位足で分からなければ、噛み砕いて見て、分かりやすいベースがどこか別の時間足にないか、確認しましょう。

リテストパターン

この下を見ずに、まずさきほどのTilrayのチャートをもう一度みてもらって、この中にリテストパターンが潜んでいるのですが、どこにあるか分かりますか?

ちょっと分かりにくいのですが、この場合リテストパターンは、トレンド中に移動平均線に二点天井(M字)、もしくは二点底つける(W)、というパターンです。

リテスト=再度試す、という意味なので、よくある発生環境としては、一旦の下方乖離、上方乖離の限界で出ることが多いです。ですが今回のように、一過性反発のプルバック、カウンターラリーで出ることもあります。

チャートに戻りますが、移動平均線が機能する下落トレンドで、日足チャートを基軸にスイングトレードをしていたと仮定すると、一度移動平均線を試してきて、そのタイミングで入ったのに、また翌日もしくは数日後に再度上げてきた、という事があった時、それはリテストである可能性があるよということ。

要は、また戻してきても、明確に移動平均線を超えるなど、相場環境に大きな変化がないなら、焦らないで大丈夫だよ、ということです。

チャートには必ずこうなるという保証はありませんし、これまで移動平均線が綺麗に機能していても、何かの拍子にそれが突然崩れることもあります。ですので絶対ではないのですが、このTilrayのような、一度期待上げで超高価格で買ってしまった投資家たちが、できるだけ高い値位置で売り戻そう!としているような銘柄では、例え多少上げても下落するよね、と認識されています。

こういった銘柄のチャートを英語圏ではbag holderがいる、というのですが、その手の銘柄はトレンドができやすいので、例え再び上昇し移動平均線に戻ってきたり、多少超えても、それは二点天井ついてまた下落していく傾向があります。

これはナイキ。上昇トレンドにおけるリテストパターンです。参考までに上げておきます。

ギャップアップ

さて、次はギャップです。アップ(Gap up)は上に窓開けした場合、ダウン(Gap down)は下に窓開けした場合を指します。

サミさんはこのギャップ取引のスペシャリストでもあり、彼の講義ではギャップ取引のお話が多いです。ギャップは短時間で効率の良い値幅を取っていける、ということで、彼が7年もの月日をかけて編み出した取引手法でもあります。

ただ、このギャップ取引は簡単に説明できるものでもなく、ギャップ取引の種類によって難易度がかなり変わってきます。なので今回は、ギャップアップとギャップダウンの中でも簡単な、移行点Aと移行点Cで起こる、予兆がはっきりしている場合でのギャップ取引をご紹介しますね。

コカ・コーラで良いチャートがありました。下のレンジはステージ1。そこから転換を迎え、はっきりとした移行点Aがありますね。

ここで予兆となるものは何か分かりますか?それが、

①しばらく価格が200MAの下で推移、20MAは超えたり深ぼったりしていたのが、ある地点から20MAを超えて、下げても20MAで支えられる。
②20MAと200MAの間に価格が挟まれ、ギャップアップ直前まで徐々に狭まってきている。(これ重要!)
③前日の下髭長いピンバー。
④マクロで上昇トレンド。安定企業。

といった感じです。前日のボリュームももっと多ければ完璧でしたね。こういった特徴を見極めて、ギャップが起こる前にエントリーするのがトレーダーの仕事です。

ギャップダウン

さて、次はギャップダウンですが、ジムクレーマーが酷評しているAT&Tの過去チャート日足。これの何が予兆となっているか分かりますか?

紫のラインは日足でのサポレジラインです。当時のマクロ環境をみると、2016年ごろはAt&Tはきれいな上昇を作っていたのですが、16年から17年にかけて大きく下落したりと不安定な相場入りをしました。その後下落基調となっているのですが、このチャートはちょうどその不安定な時期から下落に移行するときのものです。

週足でみると分かりやすいですが、

このレジスタンスラインがかなり機能して、これより上に行けないのが分かりますね。このように、下落基調であることが意識されている銘柄で、意識されているサポレジラインや移動平均線が機能している場合、相当な売りが入ることがあるのです。

それがギャップを作る訳なのですが、このAT&Tは、日足で明確な意識されているレジスタンスライン、機能している200MAがあるので、かなり取引優位性が高いですね。あとは、ギャップ前日のロウソク足が、引けにかけて下がっていることも鍵になります。(これは下位足を見ることで詳しく調べられる)

やってみることが大事

今日はいくつかのメジャーなチャートパターンをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。いくら本や教材で勉強しても、実際にやってみないと分からないことが多いのがトレードだと思います。私も来週は、FXは離れて株トレード集中の週にする予定です!ぜひ今回の記事も参考にしながら、実践してみてくださいね。