トレードで成功するための3つの秘訣 〜ウォール街のプロトレーダーに学んだこと〜
こんにちはオルカ(@orca_blog)です。週末から寒くなりますね。
選挙後の取引はいかがでしょうか?私は先週T3ライブのサミさんのデイトレーダーオープンハウスに参加していて、ほとんどトレードをしていないのですが、FXは取引しにくい相場だったように思います。今日は、今回のオープンハウスでもサミさんが教えていた、トレードで成功させるための3つ秘訣のお話をします。今回の内容は、ある程度学んだ方だったり、以前私が株トレードについて出した記事はもう理解できてるよ、という方で本格的にトレードをしたいと思っている方向けです。ではさっそく見ていきましょう。
記事の目次
1, 前回の追記
2, チャートの原動力となっているものを見つけよう
3, 適切な取引時間足見つけよう
4,チャートの都合に合わせたトレードをしよう
5, 総括
前回の追記
本題の前に、以前私が投稿した株トレードの基礎ですが、今回のオープンハウスで学んだことを兼ねて、ここでアップデートしたいことを書いておきます。
デイトレは8SMAが強い助っ人
以前の記事で、使用する移動平均線は20MAと200MAのみでOKということをお話していますが、デイトレーダーに関しては8SMAも使用していました。デイトレは1分足がとても大切な時間帯があります。その1分や3分、5分足などの超マクロ足チャートが欠かせないような時間帯の場合、この8SMAをかなり有効使用していました。8SMAを置くことで、より短期の時間にウェイトを掛けて、詳細な値動きを追うことができる、といった感じです。ちょっと例を見てみましょう。
8SMAはいつも使っているトレーディングビューには使えないので、私が使っている取引所のチャートなので見にくかったらすみません。これはシスコシステムズの1分足なのですが、このグレーの線が8SMAです。ギャップアップの直前まで、キレイにロウソク足をサポートしていますよね。こういった感じで、20SMAでは行き届かない細かい値動きをサポートするのに8SMAは欠かせないインディケーターになっています。その他、プルバック取引のサポートとしても、この8SMAはよく機能することが多かったです。なので、デイトレーダーはぜひ使ってみてください。
スプレッドの広さによってはトレードを殺す
ちょっと恐ろしい表現ですが、これはスイングトレーダーの私には大きな発見だったのでご紹介します。私は基本的にスイングトレードをしていて、トレンドフォローやステージ1からのブレイクアウトを狙う取引ばかりなので、スプレッドを重要視したことがほとんどありませんでした。あまりにも開きすぎているものは別ですが。しかしデイトレにおいては、数セントの違いが大きく勝敗を左右するミクロの戦いです。いくら取引優位性の高いチャートでも、スプレッドが広すぎる銘柄では命取りになるということです。例えばかなり大きなギャップと、その後のその方向にトレンド進行が見込めるような場合であれば多少差があっても良いかもしれませんが、スプレッドが広いとはそもそも取引前からリスクが大きいということですよね。それでいて、デイトレは取れる値幅が小さい分一回で大きな枚数を張るので、資金の運用効率を考えても非効率になりやすいです。ですので、デイトレはスプレッドが狭い銘柄を選ぶことが重要です。
チャートの原動力を見極めよう
ではここから本題ですが、トレードを成功させるために重要なこと1つ目として、その値動きの原因を理解し分析することです。取引する上で、特徴のある分かりやすいチャートを探すことは最も大切です。まずそのチャート探しのスクリーニングにおいて重要なポイントをご紹介します。
チャート分析のチェックポイント
例えば、政治的なファンダメンタルがあったりとか、取引したい個別株に大きなニュース(例えば決算など)があったりすれば、投資家の期待や絶望といった心理がチャートに反映されますよね。それらを要はチャートを動かす原動力、と呼んでいるのですが、英語ではCatalyst。直訳だと刺激を与えるもの、といった意味です。トレードするに当たり、ある程度値が動いてくれないと取引はできませんから、そういった値が動きやすいチャートを探すことが重要になってきますよね。この原動力を見極めるときに、チャートで見ておきたいポイントがこれ:
● 買われすぎor売られすぎではないか?
● ギャップができていないか?
の3つです。
日足は時間足の王様
サミさんはどんな取引でも日足が鍵と仰っていますし、私も今ではそれが定着しました。取引において、マクロ足の月足や週足を見たり、ミクロなら下位足の1時間足や15分足を見ることは必要です。ですが、まずスクリーニングの時点で一番多くのトレーダーが意識しているのが日足であり、日足で分からないチャートは、それ以下の足がキレイに見えても、その後の値動きの予測が難しくなりやすいです。サミさんは、日足が良くなければその時点で取引候補から外す、というほど日足を重要視しています。1つ目のチェックポイントは、日足でまず地合いはどうか、トレンドができているかを確認する、です。
トレンドの状況を把握
もしトレンドができていた場合、そのトレンドの状況を細かく見ていくわけですが、そこで下位の足や、場合によっては上位足も見ていきます。デイトレの場合は取引において下位足が必要不可欠で、そのチャートの代表がイントラデイチャートですね。これは一日の動きを表した1分足の下位足チャートで、これはそのトレンドがその日一日どのような値動きだったのかを可視化できるメリットがあります。それを見たときに、現在のチャートがあまりにも急に買われすぎていたり、逆に売られすぎていたりしないかを判断します。そして、どの取引をするか、どの値位置に来たらエントリーしようか、ストップはどこにするかなど、トレードプランの詳細を決めるのにも使います。日足よりも上位足は、全体的に今のトレンドは過去と比べて大きすぎないか、などを調べるときに使えます。
ギャップは効率良い取引のできるポイント
サミさんの最も得意とするギャップ取引ですが、何か決算があったり、大きな経済ニュースなどのイベントは、ギャップを作るとても大きな要素になり得ます。ギャップには効率の良い取引ができるポイントが多く潜んでいます。例えば、ギャップが起こる前に予兆が出ていれば、ギャップ前の取引もできますし、もしギャップが起こってしまった後でも、チャート次第で効率的な取引ができることも多いのです。これを細かく説明するとすごく長くなるのでまた別枠で説明しますが、ギャップは起こった後でも取引優位性が高い場合が多いので、スクリーニングする際に見ておきたいポイントなのです。
適切な取引時間足を見つけよう
トレードで成功するために重要なこと2つ目は、取引しやすい時間足を見極めること、です。以前取引しやすいチャートパターンはこの記事でお話しましたが、そういった取引優位性の高いチャートパターンができやすい環境を探すには、取引の時間帯と時間足を考えなければならないのです。
取引時間と時間足の目安
これは特にデイトレーダーへの内容だったのですが、そういった取引しやすいチャートパターンが出るのは、取引している時間と時間足に関係しているよ、とのことでした。
● 10時半から12時:5、10、15分足
● 12時以降:15分足、30分足
これらはいずれもニューヨーク時間です。デイトレーダーにとって、マーケット開け1時間はかなり重要です。これは今回の1週間のオープンハウスに参加して、チャートに張り付いていて心底痛感しましたね。最初の30分は1分足だけでも十分かと思うくらい動きが激しいです。サミさんが言うには、最初の15分で取引が終わるトレーダーもいるくらい、この時間はとても緊張感があるし、プレマーケットでのスクリーニングや準備が大切だとのこと。例えば、売られる要素の強い株で、一過性の期待上げでプレマーケットで大きく窓開けしていたチャートは、マーケット開けもしばらく上昇することもありますが、それが5分〜30分くらいすると大きく下落していくことが多いんですよね。その15分で終わるようなプロデイトレーダーは、その窓開けが一過性上昇だということを織り込んでいて、その最初の期待上げだけ一緒に乗っかったり、もしくは、この一過性上昇は傍観し、下落し始めたらそれに便乗して下落を取る、という戦い方もあります。例えばこれが先日のTilrayですが、
9日のマーケット明け1分足です。この日大きくギャップアップし、最初の2,3分は上げていました。ですが、その後大きく下落していますよね。このTilrayは地味でそこまで取引されていない銘柄ですが、例えば直近のNIOみたいな話題性のある株が、アナリストや評論家によってネガティブな意見があると大きく下げることは多いですね。金曜日なんて一日で$10も下げましたからね。
こんな感じで、取引数が多い話題の銘柄の期待上げは、もっと派手に上げ下げするので、ハイエナのようなプロデイトレーダーはレベル2をフル活用しながら、そういった波に乗って最初の1時間だけでトレードを終わらせてしまう人も多いそうです。NIOなんてびっくりするほど悪い決算書の会社ですから、売りたい人と買いたい人が大きく二分する株です。それにしても、今回のオープンハウスで私はデイトレには向かないと思いましたね^^; ずっとチャートには張り付いてなければならないし、値動きやレベル2分析が目まぐるしくて、見ているだけでも疲れてしまうほどでした。これで取引所のプラットフォームがクラッシュしたり、ネット回線に異常が起きたりしたら命取りですからね。
10時半になると、ハイエナたちの戦いが終わり、嵐の後の静けさ感が出てきます。それでも値はある程度動いていますが、1時間過ぎたあたりからは、1分足の出番は少く、5分、15足で十分です。午後ですが、割と値動きもスローになり、15分足や30分足で良いと思います。個人的には15分足のほうが良かったと思いましたが、値動き的には、午前中に動いたものがずるずる戻っていくことが多い印象でした。午前中に大きく売られて、だいたい1時、2時過ぎると、その株を下がったところで買いたい中長期投資家が買う、というような感じでした。NIOは今回3時前くらいに上げていきましたが、NIOは買いたい投資家も多い銘柄ですので、特にこの手の値動きが出やすかったのだと思います。ですので、人気のある銘柄が午前中に大きく売られすぎた場合、午後には移行点Dで一過性上昇のの取引が可能かと思いました。
相場の都合に合わせて取引しよう
最後の重要なこと3つ目ですが、相場に合わせた取引をしよう、ということです。これはFXの御堂先生も仰っていましたが、全ては相場の値動きが重要で、それは誰かがコントロールできるものではない。だから、こうなるだろうという予測はしても、期待してはいけないよ、ということが強く現れているポイントです。要は未来の値動きを期待するということは、相場に自分の考えを押し付けていることになるので、もしその予想に反する値動きがくれば、精神的に辛くなってしまいます。相場は天気と同じだと思って相手するのが一番良いです。
マーケットの地合いの強さを確認しよう
この3つ目のポイントでまず行うことは、マーケット全体の地合いの強さを確認することです。そのためにはまずSP500やナスダックを見て、マーケット全体の流れを確認します。場合によってはそのセクターのETFも見て、その銘柄のセクター全体がどんな状態かを確認していきます。
マーケットが弱いときは
もし、マーケット全体が弱い場合、銘柄探しは平均より更に弱い銘柄を選びます。つまりダウントレンドができているものを選び、効率よくトレンドフォローやカウンターラリー(プルバック)取引を行う事ができます。もし、移動平均線をあまりにも離れているような、売られすぎている銘柄があれば、それは移行点Dの買い取引のポイントになります。取引のコツとしては、もし長いこと売られていたのが、その日の始値を上回って上昇していくようであれば、多くの場合そこは買いポイントだと、サミさんは仰っていました。ただしこれは難易度が上がりますね。
マーケットが強いときは
逆にマーケットが全体的に強い場合は、先程の反対で、平均よりも地合いの強い上昇トレンドのできている銘柄を選びます。そこで、順張りの買い取引やプルバックなどの取引をして、もし買われすぎていて、移動平均線から遠ざかっていれば、そこは一時的に大きく下げるので、移行点Bでの売り取引ができる、ということです。
レンジの場合
レンジは英語圏ではRangeということもありますが、主にサイドウェイ(Sideway)ということが多いですね。もしマーケットが横ばいなら、値幅が広く、上限や下限がキレイに機能するようなレンジなら取引できるかもしれませんが、おすすめは何もしないことです。レンジはステージ1か3でしたね。レンジは崩れやすい不安定な値動きなことが多いので、方向感がなく一定性がありません。わざわざリスクを犯して取引するくらいなら、そこは次の転換点を見極めるために観察するのが一番です。
地合いの強さはクマと雄牛で表す
最後に余談ですが、相場のこの地合いの強さって、英語圏ではクマと雄牛で表すんですよ。強いものをブーリッシュ(Bullish)、弱いものをベアリッシュ(Bearish)といいます。ブルは雄牛ですよね。レッドブルという飲み物に牛が書いてあるので皆さんもご存知だと思います。そしてクマはベアですよね。だから投資系の投稿のトップ画像にクマとか牛がいることがあるのは、ここからきているんです。ファンダメンタルの表現にでタカ派とハト派ってあると思いますが、それに似ています。タカ派はHawrkish、ハト派はDovish。Doveっていう石鹸はハトが象徴ですよね。
聞いたことをメモに残して実践することは大事
といった感じでいかがだったでしょうか。かく言う私もまだまだ学ぶことが多い日々です。私のように一度聞いても忘れてしまうという方は、ぜひプランシートに書いて、少しずつ実践することをお勧めします。もっと詳しく学びたい方、ぜひT3ライブのYoutubeを見てくださいね!