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【米国株】フリーランサー御用達!?噂のFiverr株を調べてみたよ!

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今日は近年上場したFiverrについて、会社のサービスや株を調べてみたので、長期投資に考えてる人はぜひ参考にしてね。

今日は、以前から買い推奨で騒がれているFiverrが最近好調?という噂もあるので、Fiverrについて調べてみました。以前から名前は聞いていた会社だったんですが、今回調べてみて色々と分かりました。

記事の目次
1, Fiverrってどんな会社なの?
2, Fiverrのチャートと決算書を見てみよう
3, Fiverrのサービスを覗いてみよう
5, 総括

Fiverrはフリーランサー御用達のプラットフォーム

Fiverrの読みはファイバー。私は最初フィーバーって読んでましたね^^; 正式名称はFiverr Internationalだそうですが、Fiverrは2010年にイズラエルで発足した、フリーランサーなどが自身のサービスの売り買いするオンラインプラットフォームです。そのカテゴリーは幅広く、テック系のサービスのコーディング、ウェブ作成、SEOからデザインはもちろん、ヘルス&ウェルネス系のヨガやクッキング、英会話などのオンラインレッスン系など様々です。日本で言うランサーズやココナラのようなサイトでしょうかね。

Fiverrの会社概要

こちらが簡単なまとめ。

  • 本部: イズラエルのTel Aviv
  • 発足年: 2010年2月
  • 業界: クラウドソーシング
  • サービス国: 世界中(使用言語に制限あり)

創始者はShai WiningerさんとMicha Kaufmanさんにより、2010年に発足した会社のようですね。様々なデジタルサービスを幅広いレベルで提供できる、フリーランサーには救世主とも言えるプラットフォームですね。これらFiverrで提供されているサービスはGig(ギグ)と呼ばれているようで、最低$5からエントリー可能のようです。中には、プロしか提供できないFiverr Proというアップグレードしたプラットフォームもあるようです。こちらは売り手になるにはかなり厳しい審査があり、これに通過した選ばれしクリエーターのみがギグを提供できる仕組みになっています。世界各地で利用されており、特にインドで最も利用者が多いようです。アメリカでも人気があり、最も人気のあるウェブサイトTop100に入るのだとか。日本語でもFiverrと調べると出てくることから、日本でも利用可能のようですね。会社としては在庫を抱える必要はないですし、これは今後も伸びが期待できる?チャートや決算書を見てみたいと思います。

Fiverrの株分析

上場したのは2019年7月ですので、あまり歴史がある会社ではないですね。チャートからまず見てみましょう。

現在の株価チャート


最近は大統領選挙の影響でボラが激しいですね。選挙結果もまだ不透明で、トランプさんが裁判起こしたり、各州で不正疑惑が出て再集計になったりと、このノイズはあと数ヶ月続きそうですね。これはFiverrの日足ですが、最近は大きく買われて売られて、が繰り返されていて、180まで行ったかと思えば今は140近辺まで下げています。今週に入り、サポレジラインを超えてこれまでにないような大きな下落を作りましたから、しばらくはただ観察すべき状態です。株価的に好調だったのは先週までの話ですね。こんな値動きでは デイトレは危険。ということで、あまり現在の価格はあてにならないですが、これまでの過去の値動きを見ると、20SMAがキレイに機能している安定した上昇トレンドを作っています。本当に良い会社なら、大統領選に決着が付き落ち着いてノイズも収まれば、また上げていくことは十分に考えられます。

決算書

FiverrのサイトにあるSEC Filingに行きましたが、イズラエル発足の会社なので、上場企業の年次決算書10Kがないのでしょうかね?年次決算書は20Fという名前でありました。さらっと見ていきますと、(公式決算書はコチラ

損益計算書をみると赤字続きであるようですが、貸借対照表では、

累積赤字ですね。私たち投資家の投資資金が赤字をカバーしているのが分かります。過去に買収歴もあるのですが、ちょっと見てみましょう。

In 2017, Fiverr acquired video creation marketplace VeedMe. In January 2018, AND CO, maker of software for freelancers, was acquired by Fiverr. CEO Micha Kaufman said at the time that many of AND CO’s capabilities, such as invoicing, are “baked into” the Fiverr marketplace, but “the vast majority of freelancing is happening offline”—and Fiverr wants to enable those offline relationships. In February 2019, Fiverr acquired premium subscription-based content marketing platform, ClearVoice. Founded in 2014 by Jay Swansson and Joe Griffin, ClearVoice is a venture-backed company headquartered in Phoenix, Arizona. Adding ClearVoice to the company’s portfolio allows Fiverr to conveniently and consistently provide services for independent professionals as well as larger businesses.
Wikipedia

結局決算書にはどこに書いてあるのか分からなかったので、Wikiで調べると、2017年にビデオ作製のクラウドソーシングVeedMeを買収し、2018年にフリーランサー用のソフトウェアメーカー、ANDCOを買収。そして2019年にClearVoiceを買収。とありますね。全部の会社は調べていないのでよく分かりませんが、このClearVoiceという会社を買収することで、フリーランスの専門家から大企業までサービス提供が可能となる、とのこと。なので、赤字続きだとしても、今後の投資にお金を費やしているようにも見えますね。じゃあキャッシュフローも見てみると、

営業でも投資でも出ていくお金が多いですね。Marketable Securities、Bank depositの数字が大きいのが気になる。これは何だろうか。営業からの出費でUserfundが多いんですがこれも何でしょうね?Marketable SecuritiesをInvestopediaで調べると、すぐに現金化できるもの。短期間で流動性のある市場(株式や債券など)に投資することで、ただ銀行に預けて利息を得るよりも、短い間でリターンを得ることができる。ということだったんですが、つまりは短期投資ですよね??ちょっとリスキーな気もしますけども。だからこのBank depositが多いのは、それらの市場に投資しているからなのか、と見ました。そしてUserFundですが、決算書にこんな記述がありました。

これは、Fiverrのユーザー間(売り手と買い手)でのお金のやり取りは、一旦Fiverrが買い手からお金を受け取り、売り手の仕事が完全に終わったら、売り手に手数料を引いて払い戻す、というやり取りがあり、ここでのUserFundはその払い戻しの数値、ということですね。つまり、貸借対照表の資産の部にあるUserFundは、ただ買い手から一時的に預かっているお金なので、資産の一部ではありますが、すぐ無くなるお金ということですね。

自分で決算書分析できるようになろう

私もまだまだ決算書分析で分からないことだらけですが、もし自分で個別株を選ぶために詳しく決算書を読めるようになりたい!という方は、私も入っている、鈴木花子先生の有料クラスがお勧めです。現在はDiscordで色んなメンバーさんと情報交換ができるのですが、テック系偉人、天才がたくさんいるのでとても勉強になります^^ 花子先生のYoutubeもぜひ見てみてくださいね。初心者でも手軽に決算書分析ができる本がほしい!という場合は、Amazonでは米国株投資について解説した本も出ています。
    
こちらの本は、日本語だけでなく英語での解説もあるので、英語学習にもとても良いです。米国在住者でも専門用語は勉強になりました。できるだけ難しい単語や表現を使わず、すごく分かりやすいと思います。長期投資の株を決めるのに、決算書分析でこれだけはおさえて!というキーポイントが分かりますよ。先生の銀行員時代のお話も書いてあり、とても興味深く1日でスラスラ読める内容です。

日本またはアメリカのアマゾンを選べます
アマゾンアメリカアマゾンジャパン

Fiverrのサービスを見てみよう


会社の株は分かりましたが、フリーランサーの自分にとってFiverrのサービスはかなり魅力的に写りました。利用者の視点になってみた時にFiverrはどんなものなのか、もちょっとだけ調べてみました。

サービスを覗いてみよう

ということで、ファイバーにはたくさんの種類のサービスがあるので、今回ロゴデザインに絞って見ていきたいと思います。こちらがトップページです。

トップバーには様々な職種が並んでいますね。これを見ると、まずロゴをどんな系統にしたいのかが選べるようですね。トップページにはデザイナーのサムネ、価格、宣伝文句とレビュー数などが見えるようになっています。もともとそのデザイナーを知っていてファイバーにアクセスした人なら良いですが、ファイバーで初めてデザイナーを探している人にとって、このトップページの情報てすごく大事ですよね。ロゴデザイナーだけでもすごい数ですし、ここから選ばれるのだとすれば、このトップページ作成が一番大切ともいえるかも。適当に一人クリックしてみると、

更なる詳細が見られます。このデザイナーの方は3種類の価格設定があり、その詳細も比べて見られるような分かりやすい表もありますね。この詳細ページには、デザイナーが自由に書き込みできるスペースなので、外部リンクで他のサンプルが見られたりとか、デザイナーからのメッセージ。利用にあたってのガイドラインやポリシーなども記載しています。これは買い手としても、たくさんのデザイナーから一人に絞る上で良い判断材料ですね。売り手に直接コンタクトできる仕組みになっているので、買い手側も安心です。

プロサービスは?

このデザイナーの方は数十ドルからと、価格が良心的ですが、選ばれしプロの売り手にはどんななのか、Fiverr Proの方も見てみましょう。

すごいですね!1000ドル単位のプロフェッショナルも出ています。さすがに$1000超えるとなると、依頼する側は中小企業レベルになると思いますが、数百ドルはわりとデザイナーに依頼するときの普通の価格のような気もします。それでもあまり少ないのは、これまでのFiverrがB to Cのサービスがメインだったから、という背景が関わっているのかもしれませんね。

買い手と売り手は守られているの?

誰でも簡単に利用できるのは利点ですが、買い手や売り手の両側の権利の問題もありますよね。買い手としても、お金を払ったのにやらずに逃げられてしまったとか、売り手としても一生懸命仕事をしたのに、クレーム三昧で返金になったとか、その辺りはFiverrで取り決めがあるのでしょうか?そうすると、利用規約をみるとこんな記事があります。

これには、買い手が支払った後、売り手は作業をしたとの証明を通知をしなければならず、それが行われないと売り手に入金されないことになっています。つまり、買い手が支払って、売り手が作業をしている間はFiverrが預かるので、安心ですよ、ということですね。だから先ほどの決算書でUser fundという勘定があったわけです。では売り手の権利については、支払い規約に行ってみるとありました。

上記のように、ユーザー間での論争はできるだけ当人同士で解決するように、とあります。そこでどうしても解決しない場合はカスタマーサポートに問い合わせても良いようですね。ですが、更にしたへスクロールダウンすると、ユーザーの権利が書いてありました。長かったので簡単にまとめると、

●ロゴメイカーという自分で作成するサービスは、一切返金を受け付けない。
●Gigでは一度支払いをしてデザインを依頼した場合、結果が気に入らないという理由では返金は応じない。
●その代わり、買い手は売り手に対する評価は自由にできる。

といった感じでした。とても公平なルールと思います。これなら買い手も売り手も安心してサービスを受けられるのではないでしょうか?私も利用してみたくなりました^^

Fiverrは今後が楽しみ

今回Fiverrを調べてみて、まだ上場から年数が浅いこともあるので、安定した会社ではないですね。ですが、今後の成長を見据えて投資をしながら、少しずつ数字に反映しているのも見えます。また利用者として見ても、既に多くの利用者がいることや、今後も幅広い層に、世界各地で利用されていくことは予測できます。多くの投資家が目をつけていることも、今後の期待の星なのかもしれません。私は1,2株くらい保有しようかなと思いました。何かの参考になれば嬉しいです。