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【米国株】キャッシーウッドARK ETFは買うべき?アークインベスト社のETFを調べてみよう!

ETF 米国株

キャッシーウッドさんのARK ETFに興味あるけど、ARK ETFって良いの?自分でも調べてみたい!という方向けに、今回は一緒にアークETFを調べる回だよ!

こんにちはオルカ(@orca_blog)です。
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キャッシーウッドさんは個人的に、とても尊敬する著名投資家の一人です。彼女はコロナショック後の上昇期、彼女のファンドが素晴らしいパフォーマンスを見せていると大きな話題になったものの、その後の調整下落で一転して叩かれていたことで有名ですね。他人を評価するニュースって本当に適当だし、いい迷惑だと思いましたね^^;最近はあまり話題になりませんが、これまでキャッシーさんの会社、アークインベスト社のETFについて、ちゃんと調べたことがなかったので、今日は、キャッシーさんって誰?という方でも分かりやすいように、アークインベスト社について簡単に紹介し、そして今後アーク社のETFを買うかどうかを見極めるため、ETFについて調べていこうと思います。

*見たい項目をクリックすると、そこに飛びます。

キャッシーウッドとアークインベスト社

有名とは言え、キャッシーさんやアーク社について、聞いたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。かくいう私も、アーク社についてあまり知らないので^^;一緒にYoutube、ARK社のホームページを見ていきましょう。

キャッシーさんってどんな方?

まずはアークインベスト社のCEO、キャッシーことキャサリン・ウッド(Catherine Wood)さんについて見てみましょう。

みずほ証券さんの動画が一番短くて、分かりやすかったのでお借りしますが、キャッシーさんはとても知的で、聞き取りやすい話し方をされますよね。

キャッシーさんは、南カリフォルニア大学(USC)を出たあと、様々な企業でエコノミスト、ポートフォリオマネージャーの経験を経て、2014年にアークインベスト社を立ち上げました。

インタビューにもある通り、“イノベーション”に焦点を当て、今後伸びるであろうテクノロジーに投資をすることに強い情熱を持っておられます。

キャッシーさんは、投資家の間では女性版のウォーレン・バフェットとも言われているね! 

ARK社の信念

キャッシーさんが率いるアークインベスト社では、“破壊的革新”が成長の鍵であると信じ、そういった企業に投資することで、長期的な目線で高い成長が見込める、と考えています。

では、アークインベスト社のサイトに行ってみると、

私たちは破壊的革新のみに投資します。” といった見出しで、テクノロジーに注力していることが分かるようなサイトですね。

スクロールダウンしてみると、投資戦略があったので、ちょっと見てみましょう。

これによると、

 破壊的革新をもたらす企業、それを助長する、受益する企業などに投資
 従来知られている投資戦略とは違う
 長期的な目線での成長を目的としている

といった感じですね。

なので本来キャッシーさんにとって、短期的な株価のアップダウンや、短期目線の結果や評価などはどうでも良くて、本人もそれは望んではいないんですよね。

数年後、数十年後の目線で長期的に見て、従来の常識を覆すような、大成長するであろう分野へ投資することが、アークインベスト社の信念だということなんです。

私がキャッシーさんを尊敬する理由が正にこれで、例えどんなに周りから叩かれようと、揺るぎない信念を持っている姿がとてもカッコいいと思います!

アーク社のETFの種類の紹介

では、ARK ETF専門のサイトがあったので、こちらに行ってみましょう。

これによると、ARK ETFが投資家に提供することは:

● 従来の投資戦略とは違う高いパフォーマンス
● 経済に対し最も将来有望とされる分野への投資する機会
● 個別株ではなくファンドへの投資で、より積極的な成長

とありますね。

そしてこちらがアークインベスト社で出しているETFです。

① アークイノベーションETF (ARKK)
② オートノーマステクノロジー&ロボティクスETF (ARKQ)
③ ネクストジェネレーションインターネットETF (ARKW)
④ ゲノミクス革命ETF (ARKG)
⑤ フィンテックイノベーションETF (ARKF)
⑥ 宇宙開発$イノベーションETF (ARKX)
⑦ 3DプリントETF (PRNT)
⑧ イズラエル・イノベーションテクノロジーETF (IZRL)

アーク社のETFは大きく2種類に分けられて、

● アクティブETF
● インデックスETF
この2つの違いは、頻繁にETFの構成銘柄を調整をしているか、していないかの違いだよ!

アクティブETFはその名の通り、頻繁に運用されているETFのことです。

この中で①から⑥のETFが、アクティブETFに該当します。そのため管理費用が高めで、0.75%前後です。

インデックスETFは運用頻度が低く、アクティブに比べれば安い管理費用になっています。これは残りの⑦、⑧が該当します。

ARK ETFを調べてみよう!

今日のETF分析は、特定の会社のETFを調べるので、こういう場合はいつものETF.comではなく、直接会社のサイトに行って、まとめて調べたほうが効率が良いですね。

従来のETFの調べ方は、以前この記事でも解説しているので、良かったらこちらも合わせてどうぞ。

参考記事

一番最初のETFでは、皆さんがご自身で調べたいときのために、調べ方も紹介します。2つ目からは、同じ要領で調べたものをまとめて紹介しますね。

では、さっそくARK ETFを一つずつ見ていきましょう!

ARK Innovation ETF (ARKK)

まずはARKKを見ていきます。これはアーク社の顔とも言える看板ETFです。

サイトには、個々のETFの説明があるので、トップページのETF一覧からARKKをクリックすると、こういった画面が出てきますが、

少しスクロールダウンすると、“Fact Sheet”というものがありますね。

これをクリックすると、よりコンパクトにETFの詳細がまとまってるので、こちらを見ていきます。

ここの概要(FUND OBJECTIVE) を見ると、ARK Innovation ETF (ARKK)は、破壊的イノベーションの投資テーマのETFで、アクティブETFとありますね。

そして、何の技術に投資しているのか、その投資分野と割合も調べてみます。

これらが今後、破壊的な革新をもたらす技術として、キャッシーさんが注目しているものですね。これを見ると、

10%前後:Eコマース、クラウド、デジタルメディア
5%前後: ビッグデータ、モービル、インターネット、ゲノム編集などのバイオテクノロジーなど

となっていて、それ以外の小さな%では、3Dプリント、ロボティック、ブロックチェーンなど、その他10種以上の技術へ投資しています。

では、次に国の多様性も調べます。GEOGRAPHIC BREAKDOWNを見てみると、

これを見ると、ほとんどUS国内です。80%以上を占めていますね。その他、アジア、ヨーロパが10%弱ですので、今の所、国の多様性はほぼないですね。

そして、実際どんな企業が含まれているのか、トップ10のシェアを持つ企業を調べてみましょう。

テスラが全体の11%。続いて、スクエア、テラドック、ROKU、Zillow、Baidu、Zoom、Shopfy、クリスパーなど、どれも聞き慣れている有名上場企業ですね。

気になるポイントは、このトップ10だけで全体の50%弱も占めていること。個人的にこれはあまり好きではないですね。

なぜならここまで全体の割合が大きいと、トップ10のチャートがパフォーマンスに大きく影響するからです。であれば、個別株を自分の好きなタイミングで買って、ポートフォリオに入れれば良いと思ってしまいます。

とはいえ、全体でどの程度の企業が含まれているのか、一応11位以下の企業も見てみたいですよね。

そのときは、一旦ARKKのページに戻って、今度は”Fund Holdings PDF“をクリック。

そこに行けば全ての企業一覧が見られます。こんな感じ。

全部で51社が含まれ、若干トップ10が変わっていましたね。コインベースや、ゲームプラットフォーム企業のユニティーなどがトップ10に入り、Zillow、クリスパーが格下げ。

ゲーム企業やバイオテック、IT系など、破壊的な革新が見込める分野に分散されています。50社を超える企業数は、分散という意味では良いポイントですね。

では最後に、気になるパフォーマンスを見てみましょう!

まずラインチャートですが、黒い線がSP500指数。そして紫がARKKのパフォーマンスです。この驚異的な素晴らしさ。。さすがキャッシーさんですね。

もし、今年に入ってからARKKを持ち始めたなら損をしていますが、年間パフォーマンスは175%です。これこそ破壊的。

もちろん、コロナあってのこのパフォーマンスですが、このETFが作られたのが2014年10月で、開始からのパフォーマンスは30%超えです。

そう考えれば、ARK社がサイトのトップに掲げている、投資家に提供する3つの提言は守られていますね。

Autonomous Technology & Robotics ETF (ARKQ)

このARKQも同じ要領で調べてみましたので、こちらに要約すると:

  • ETFのテーマ:オートノーマステクノロジー・ロボット
  • 創立: 2014年9月
  • 管理比率: 0.75%
  • 投資分野40%前後:オートノーマス車
  • 投資分野20%前後:ロボティック
  • 投資分野10%前後:エナジーストレージ、3Dプリント、宇宙開発
  • 全体の米国の比率:71%
  • トップ5銘柄:テスラ、トリンブル、Baidu、JD、KRATOS DEFENSE & SECURITY
  • トップ10の比率:48.7%
  • 構成銘柄総数:46
  • 年間パフォーマンス:154.28%
  • 開始からのパフォーマンス:25.87%

ARKQは、AIなどの自動運転技術や、ロボットに関連するテーマですね。

同じアクティブ運用ETFで、管理費用も同様0.75%。投資分野をみると、多くがこれらAI、ロボティクスの分野に半分以上の割合で投資されています。

現在、USの比率が50%弱。トップ10企業は先ほどのARKKと似ていますが、違うものとして、トリンブル、KRATOS DEFENSE & SECURITY(KTOS)、半導体のNXPI、ロッキードマーチンなどがありますね。

いくつかは宇宙開発の分野で有名ですが、確かにAI、ロボティクス分野でもありますね!

米国の比率は70%と大きくて、全部で46銘柄程度です。諸外国はアジア20%、ヨーロッパなどは5%前後。

パフォーマンスはARKK同様素晴らしいですね。

特にAIは個人的にはかなり期待している分野なので、今後の成長はかなり期待できますね。

Next Generation Internet ETF (ARKW)

  • ETFのテーマ:次世代インターネット
  • 創立: 2014年4月
  • 管理比率: 0.79%
  • 投資分野20%前後:Eコマース
  • 投資分野10%前後:クラウド、デジタルメディア、ビッグデータ、インターネットなど
  • 全体の米国の比率:80%
  • トップ5銘柄:テスラ、GBTC、スクエア、テラドック、Shopify
  • トップ10の比率:45%
  • 構成銘柄総数:48
  • 年間パフォーマンス:182.39%
  • 開始からのパフォーマンス:39.77%

ARKWインターネット関連がテーマのETFです。Eコマースからビッグデータ、クラウド、モービル、ブロックチェーンなどがあります。

管理費用は最高の0.79%USの比率は80%とどちらも高いですね。

個人的に驚いたのが、トップ5入の商品、GBTC。これは企業ではなくビットコインのETFです。こんなのあったんですね。。

OTCではありますが、ロビンフッドなどでも購入可能です。ちなみに、このパフォーマンスはビットコインのスポットチャートと完璧連動していました。手数料が安いならこれもありですよね。

トップ10には、テスラ、スクエア、テラドック、Zoomやコインベース、ROKUなど、あまりこれまでと変わらないですね^^;

トップ10の比率が45%と約半数で、合計48企業やETFで構成されています。

パフォーマンスはこれまでの中で最もよく、

分野的にも今後も大いに期待できますね。

Genomic Revolution ETF (ARKG)

  • ETFのテーマ:ゲノミクス革命
  • 創立: 2014年10月
  • 管理比率: 0.75%
  • 投資分野25%前後:標的治療薬
  • 投資分野15%前後:分子診断、器具類、生命情報科学、DNA関連など
  • 全体の米国の比率:84.7%
  • トップ5銘柄:テラドック、イグザクトサイエンス、CAREDX、PACB、リジェネロン
  • トップ10の比率:44%
  • 構成銘柄総数:60
  • 年間パフォーマンス:184.40%
  • 開始からのパフォーマンス:27.51%

ARKGはバイオファーマ、バイオテクノロジーに関するテーマのETFですね。治療薬、ゲノム編集、分子診断、遺伝子治療など、実際に医療で使われるまでには難関が多いけど、成功したら大きなリターンがある技術ばかりですね。

このETFは、これまでと比べてより分散されていて、トップ10が45%以下で、全部で60企業、ETFが含まれています。

そして、いつもなら入っているテスラがトップ10にはありませんね。笑 トップ10にはタケダ製薬が入っていますね。銘柄一覧を見ると、あまり聞き慣れない、どちらかと言うと短期トレードに良いような銘柄も多い印象です。

ただし驚きなのが、これだけバイオテックが多いのに、年間パフォーマンスが184%ととても高いこと。

個人的にはリスクが高い気がしますが、ARK社が頻繁に運用してくれているのと、あくまでスペキュラティブな銘柄として投資するなら良さそうですね。

Fintech Innovation ETF (ARKF)

  • ETFのテーマ:フィンテック
  • 創立: 2019年2月
  • 管理比率: 0.75%
  • 投資分野2〜30%前後:トランズアクション、顧客向けプラットフォーム
  • 投資分野10%前後:その他フィンテック、ブロックチェーンなど
  • 全体の米国の比率:63.5%
  • トップ5銘柄:スクエア、Shopify、ペイパル、Zillow、Sea LTD
  • トップ10の比率:47.1%
  • 構成銘柄総数:44
  • 年間パフォーマンス:149.23%
  • 開始からのパフォーマンス:55.57%

ARKF金融テクノロジーのフィンテックがテーマのETFです。比較的最近できたものですね。

決済やあらゆる処理の技術、プラットフォーム、Eコマース、SNS、トレードや投資の取引所、ブロックチェーンなど、私達が身近で使うものから、企業向けの大きな技術まで様々です。これ、そのうちSOFIが入ると思う。

全部で44の企業やETF、通貨で構成され、米国の比率は60%強。半数以上を占めているので大きいですが、25%の割合でアジア諸国の企業が含まれています。

トップ10の比率が全体の44%。多いですが、これまでとは一番低いですね。

年間パフォーマンスは、150%弱と、これも素晴らしいですね。

今後も期待できそうな銘柄ばかりですね。

Space Exploration & Innovation ETF (ARKX)

  • ETFのテーマ: 宇宙開発
  • 創立: 2021年3月
  • 管理比率: 0.75%
  • 投資分野40%前後:航空宇宙受益者
  • 投資分野25%前後:軌道航空宇宙、それに関連する技術
  • 全体の米国の比率:74.5%
  • トップ5銘柄:トリンブル、ARK3DプリントETF、IRDM、KTOS、LHX
  • トップ10の比率:51.7%
  • 構成銘柄総数:39
  • 開始からのパフォーマンス:NA

これがアクティブETFの最後で、宇宙開発がテーマのETFARKXです。

このETFはつい最近上場しましたね。約75%が米国の企業で、アジア、ヨーロッパが10%くらい。ETFのトップ10企業は全体の50%と、他とあまり変わらないですね。

パフォーマンスはあまり重要ではなく、むしろサイトにも載っていませんでした。

現時点では、宇宙開発だけでなく、間接的に貢献するであろう企業が多い印象です。

上場当時はジムクレーマーも辛口コメントをしていましたが、企業リストを見てみると、確かに宇宙開発に直接関係ないものが多く入っているようにも思います。

例えば、アマゾン、Google、農業系企業のDE、アリババ、JD、ネットフリックスなど。これらはおそらくパフォーマンス調整剤にも感じますね。

実はこれまで、ARKXに関してはアンチコメントも多く、その理由が:

●なぜ宇宙開発なのにARKの3DプリントETFも入っているのか?手数料は上乗せされるのか?
●なぜ宇宙開発なのにアマゾンやネットフリックスが入っているのか?

といったことで、これに関して、このインタビューYoutubeで説明されていました。動画は貼り付けられないようなので、ここにまとめると:

3DプリントETFのための手数料上乗せはない。
3Dプリントは間接的に宇宙事業へ役に立つから。
宇宙開発は宇宙旅行だけでなく、モバイル接続、人工衛星やドローンなどの事業も含む。

などを仰っており、だからこそ、3DプリントETF、ネットフリックスやDEも、ARKXには必要なのだそうですね。これはキャッシーさんなりの考えあっての銘柄選定だと思いますし、これが嫌なら買わなければ良いだけ、と思うんですよ。

それに対して、最近不調のパフォーマンスに関してあれこれ言ったり、“これ以上新しいETFを増やすんじゃなくて、既存のETFを閉じることは考えていないのか?” などと聞いたり、心底失礼なニュースキャスターですよね。。

The 3D Printing ETF (PRNT)

  • ETFのテーマ:3Dプリンティング
  • 創立: 2016年7月
  • 管理比率: 0.66%
  • 投資分野50%前後:3Dプリンティングハードウェア
  • 投資分野30%前後:CAD、3Dプリントスティミュラント
  • 全体の米国の比率:68.5%%
  • トップ5銘柄:3Dシステムコープ、エクソン、STMN、AM3D、ALTR
  • トップ10の比率:50.9%
  • 構成銘柄総数:58
  • 年間パフォーマンス:123.55%
  • 開始からのパフォーマンス:15.81%

ではここからが、銘柄調整少なめのインデックスETFで、テーマは3DプリントのETFです。

インデックスETFなので、アクティブ運用のETFと比べれば安いですが、それでも0.66%の手数料は高めですね。

このETFの良いところは、3Dプリンティング関連の分野へ集中投資していることです。中長期スイングトレードとしても、3Dプリンティングセクターが全体的に上昇するときに大きな武器になりそうですね!

米国の比率が70%弱と大きめではありますが、30%はヨーロッパ圏。トップ10には米国市場では買えないヨーロッパ企業もいくつか見られます。

パフォーマンスも、

山あり谷ありですが、この1年のグロースは100%超え。さすがARKです。

もし、3Dプリント分野の未来に期待している方は、このETFは良いと思います!

Israel Innovative Technology ETF (IZRL)

  • ETFのテーマ:イズラエル
  • 創立: 2017年12月
  • 管理比率: 0.49%
  • 投資分野45%前後:IT系
  • 投資分野25%前後:ヘルスケア
  • 投資分野15%前後:工業系
  • 全体の米国の比率:4.8%
  • トップ5銘柄:CEL、ITRN、DRIO、ECP、ALLI
  • トップ10の比率:21.8%
  • 構成銘柄総数:59
  • 年間パフォーマンス:79.15%
  • 開始からのパフォーマンス:16.18%

IZRL今後成長の可能性を秘めているイスラエル企業に投資したETFです。

分野はIT系が半数近くを占め、その後ヘルスケアが25%、続いて工業系15%など、それ以外にも様々です。

このETFは、これまでの中で最も企業数が多く、その個々の割合も分散されていて、トップ10の比率が全体の20%くらいです。これは良いですね!

そして構成銘柄は、米国市場でも購入できるものも多いのですが、イズラエルの企業が9割以上です。これはイスラエルに投資したい場合に素晴らしい候補になりますね。

パフォーマンスをみると、

SP500にわりと連動していますね。これまでのARK ETFと比べると、穏やかなチャートに見えますね。

とはいえ、今後イズラエルに投資したい方には良いETFかと思います。

ARK ETFは買うべきなのか?

ということで今回調べてみて、ARK ETFの特徴や注意点をまとめ、最後に個人的におすすめのETFを紹介します!

ARK ETFを買う際の注意点

今回調べて思った、ARK ETFの特徴をまとめると:

● 赤字企業もトップ10入している
● リターンもリスクも大きい
● 企業数も少なめで、米国企業の割合が多い
● 頻繁に運用されているため手数料は割高
● どのETFも似たようなチャート

ARK ETFは全般、これから大きく成長するでろう分野への投資なので、長期的には大成長する可能性は高いものの、まだ赤字拡大している企業もトップ10に入れています

もちろん、赤字だから悪いとは言えませんが、少なからずこういった企業は、増資で研究開発費を賄います。また、全体的に見てテクノロジー系に偏っているので、利上げなどのファンダメンタルの影響は受けやすいです。

今後の期待が高い分野なので、一過性の期待上げや、大口の買いがあるかも知れませんが、その一方で、崩れるときも同等に大きいですね。

なので、今回の調整前に買った投資家のように、高値掴みしてしまった場合、予想外の下落で精神的に落ち込みやすくなるのは、購入前に覚悟しておく必要がありますね。

ARK ETFの魅力の一つは、頻繁な自動運用だと思います。これは自分で運用したくない場合には、とても良いメリットです。

ただしその反面、手数料は割高です。

多くのARK ETFは、米国市場で購入可能な50程度の銘柄で構成されているので、トップ20くらいの個別株を買って、自分で運用しても良いわけですよね。

海外銘柄の比率は少なく、それでトップ10銘柄の比率はどれも50%前後であることは、分散の観点からは良くないと思います。

そして今のところ、どのETFもチャートが同じように動いているので、全種類のETFを持つというのは、流石に手数料がもったいないな、とも感じます。

ちなみに、ARK ETFのチャートは先日分析しているので、良かったらこちらもどうぞ:

結局ARK ETFは長期投資におすすめなの?

最後に、今回これを調べて、私がARK社のETFを買うかどうかの結論ですが:

個人的に現状では、アクティブETFは買う必要がない
最も分散され、個人的に投資したい分野に特化しているIZRLは購入したい 
アクティブETFは自分で個別銘柄を分析、運用することが好きではない方におすすめ
インデックスETFはその特化された分野に投資したい方におすすめ

現時点でアクティブETFを買わない理由は、手数料が高いことと、もし買いたいなら、自分で同じ銘柄を個別に買って運用すれば良いと思うからです。

じゃあ今後一切買わないのか?というとそうではなく、この先、米国のマーケットでは買えない株が増えるなど、国の多様性や銘柄の総数が増えるのであれば、購入するかも知れません。

アークETFの購入の際に考えることは、購入したいETFが自分の投資スタイルに合っているか?だと思います。

例えばこのアクティブETFは、自分では運用したくない方が、手数料は理解した上で長期投資として購入するのは良いですよね。

ただし買うとしても、チャートがどれも同じなので、全てを買うことはオススメしません

個人的には、インデックスETFは良いと思っていて、今後買いたいETFは、IZRLです。

理由は:

● 一番分散されている
● 手数料が安い
● イズラエルの企業に投資するのに最もコスパが良い投資方法だったから

このIZRLですが、他のETFはトップ10銘柄で50%近く占めていますが、このETFだけは20%と最も分散されているんです。

また、イズラエルがテーマのETFは他社にもあり、他に迷ったのが、iShares MSCIのイズラエルETF(EIS)。

このETFは配当もあってとても魅力的なのですが、アーク社のIZRLの方が良い理由は、手数料が安く、90%以上がイズラエル企業で占めている、完全イズラエルETFだからです。

個人的に、米国企業は既に持っているものが多いので、イズラエルだけのETFを探していたんですよ。今後のイズラエルは、インドに並んでIT分野で大きく成長すると見ているので、伸び代が期待できそう、と思っています。

そしてパフォーマンスもアップダウンがあるものの、EISよりも総合で見ると優れています。(紫のラインチャートがEIS)

多少リスクがあっても、スペキュラティブ銘柄として買っておきたい銘柄だと思いました。

また、現時点では決めかねてはいますが、PRNTも素晴らしい候補だと思います。

これは3Dプリンティングが今後セクター全体で成長したときに、急成長を見せるポテンシャルを秘めています。

ということで、もしARK ETFで投資先を探していたら、ぜひ検討してみてくださいね。

ARK ETFの購入は慎重に

個人的にはキャッシーさんはとても尊敬していますし、今後もARK社を応援しています。ただ、私は自分で運用してみたい気持ちが大きいタイプなので、そういった意味では、至れり尽くせりのARK ETFは、個人的にはあまり積極的な購入はしませんが、他の方へおすすめできるか?と言われれば、先ほど言ったARKならではのリスクが分かっている方であれば、素晴らしい投資候補だと思います。もちろん、今後自分の考えが変わることもあるかもしれないですし、今後もっと国の多様性が広がるようなら、購入したいと思います!