ジムクレーマー推奨の大麻株!?Grow Generationを調べたよ【チャート・決算書分析】
こんにちはオルカ(@orca_blog)です。
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*インスタでは個人的に好きなor買った中長期投資銘柄を紹介しています!
決算書分析を練習するために、ここ1ヶ月くらいアンケートも準備しているのですが、誰からも連絡が来ないので、痺れを切らし自分で投資仲間に聞いてみたところ、Grow Generationは?という話になりました。
というか他にも聞かれたんですが、どれも難しそうで、自分が調べてまだ理解しやすいセクターってことで大麻株になり、そこで一番投資対象として良いのを適当に、って言われたのでこの銘柄にしました。これまでだだ下がりで、放置されてきた大麻銘柄ですが、最近はじわじわと戻してきていますよね。
ちなみに、分析してほしい銘柄は随時募集しているので、良かったら利用して下さい。私の分析力で良ければですが、特に調べてほしい部分、セグメント、など教えてもらえたら、そこを重点的に調べます!分析レベルは過去の記事を見てみて下さいね。個人情報は一切必要ないので、こちらからは誰が投稿したか分からないようになってます。
ということで今回は、ジム・クレイマーも推奨している噂の安定大麻株、GRWG (Grow Generation)について見ていこうと思います。
記事の目次
1, Grow Generationってどんな会社?
− 会社概要
− 会社の商品・ビジネスって?
− 役員はこんな人たち
− ライバルは?GRWGのビジネス戦略!
2, 決算書分析
− 財務状況
− 気になるところ
3, チャートを見てみよう
− 今は買い場?現時点のテクニカル分析
4, 総括
水耕栽培超特化ビジネス、Grow Generation
Grow Generation(以下GRWG)は、主にカンナビス等の栽培方法である、水耕栽培に特化したリテールビジネスを展開しています。
会社概要
- 本部:アメリカ コロラド州 デンバー
- 創立: 2014年
- 業界: リテール
- ビジネス:水耕栽培関連商品をBtoB, BtoCで販売
- 規模:4億ドルくらい
- サービス提供国:アメリカ国内
設立は2014年で比較的新しい会社ですね。上場は2016年の11月。株価の推移は、
今回の一連の下落に巻き沿い食らって下げていますが、大事なのは中身ですからね!
ところで私は水耕栽培って何だっけ?というレベルだったんですが、
小学校の時、よくヒヤシンスとか、水につけて育ててましたね。GRWGは大麻株、と言われているので大麻栽培のみに特化しているのか、といえばそうではなく、水耕栽培全般のサプライヤーです。
GRWGのビジネス・商品とは?
肝心の商品やビジネスですが、GRWGのYouTubeチャンネルがあったので見てみると、トップの動画がこちら:
大きな園芸用品の流通センターですね!水耕栽培に必要な栄養素や防虫剤、カンナビス栽培に必須のLEDライトだったり、水耕栽培の1から10まで豊富に取り揃えられている感じです。
サイトといい、YoutubeなどのSNSも定期的に更新されているのは好感が持てますね。YouTubeコンテンツを見てみると、新商品、自社の目玉商品だったり、商品の使い方、作り方などが更新されています。これは消費者にも分かりやすい。
GRWGのセグメントはこちら:
● コマーシャル
● Eコマース(オムニチャネル)
● 流通、サプライチェーン
● 自社ブランド
小売はB to Cでの店舗販売です。コマーシャルは、これはB to Bのことで、ビジネス向けの大規模な水耕栽培運営のためのセグメントですね。Eコマースはそのままの通り、オンライン販売です。
実店舗とオンラインを同時並行するって、在庫管理のアップデートなど、これだけ規模が大きいと大変そうですね。
サプライチェーンに関しては、いまいちピンとこなかったので調べてみました。これはオクラホマなど、米国でも数箇所にある流通センターでは、倉庫保管、流通、ビジネス向けに直接の履行などの機能もついている、とのことで、例えば、
園芸用品センターの場所への製品の出荷
オンラインプラットフォーム用のピッキング、梱包、出荷
商用顧客への直接の履行
も一緒に行っているよ、とのこと。
そして、自社ブランドですが、これもそのままの通り、自社製品の商標です。こういった自社製品があることは、それを米国各地のローカルな園芸用品店に仕入れてもらうことで、今後の収益拡大にもプラスになりますよね!
役員はこんな人たち
まず、CEOのDarren Lampert(ダレン・ランパート)さんを見てみましょう。
なんというか、穏やかでにこやかな表情の裏には、逆風に強そうな、底力を秘めていそうな方ですね^^;
これは昨年8月の内容ではありますが、最初にダレンさんが、会社創立の動機として仰っていたのは、
今後カンナビス業界が伸びることに目をつけたこと
何かの分野に超特化することで成功しているモデルに目をつけたこと
そんな感じで、カンナビス界のホーム・デポを作りたい!という思いで会社を立ち上げられたようですね。もう現実になっていますね。
ジムの話によると、小売上高も毎期50%近く伸びている、とのことで、ジムが押している理由が分かりますね。
経営の方はどうなんでしょうか。FormS1には、
経営陣の説明がありますね。
CEOのダレンさんですが、これまでの活動拠点はニューヨーク。証券訴訟系の弁護士として1999年まで活躍された後、2000年からはポートフォリオマネージャー及びプロップトレーダーをされています。その後2010年から会社創立までは個人投資家。正にTHEエリート。ですね^^;
他の方々のそれぞれの役割を要約すると、
● トニー・サリバンさん:戦略、事業戦略、計画および手順の設計、構築、および実装
● モンティー・ラミラトさん:SECファイリングとGAAP準拠の財務諸表を作成、技術的な会計支援など
● ポール・Cさん:業界知識などの代替研究
その他、サイトの方も確認すると、ボブ・ナルデリさんは、元ホームデポのCEOを務めていた経験があるそうで、どの方も高学歴に加え、企業のトップの経験、投資家としても経験豊富な、THEエリート集団が経営する会社ということが分かりますね。
ライバルは?GRWGのビジネス戦略!
とはいえ、いくら水耕栽培に特化していても、水耕栽培の園芸用品店はそこら中にありますし、差別化はどうしているのでしょうか。
Grow Generationのビジネス戦略を一言でいうと、“買収” ですね。
決算書を見ていても、買収の話がたくさん出てくるんですね。これまでの買収は20店舗以上!これが買収したブランドの一部:
そして10Kのビジネスの最後にこの一言:
Our plan is to continue to acquire, open and operate hydroponic/gardening stores and related businesses throughout North America.
要は、今後も北米全土で水耕栽培/園芸店、その関連事業を引き続き買収し、開業、そして運営していくことを計画しています。とのことです。
これは、FBのマーク・ザッカーバーグ、セールスフォースのマーク・ベニオフを匂わせる、ライバルになりそうな優秀な新芽を根こそぎ摘み取るぞ作戦ですね!
それ以外にも、顧客の事業へのアドバイス、必要製品やそのアシスタンス、配送といった、一箇所で全てが揃う、エンドtoエンド方針も、他社にはないGrow Generationの魅力の一つになっています。
こう決算書分析していると、その企業の従業員にでもなった気分ですね。。^^;
GRWGの決算書分析
では、会社の決算書分析ですが、まずは年次決算の10Kからを見ていきます。
財務状況を見てみよう
こちらがバランスシート(P18~)ですね。
流動性有りの累積赤字。ですが、赤字は減少傾向ですね。
貸借対照表(P19)は、
売上は2倍以上、純利益が4倍。こんな優秀な損益計算書は初めてみました。。^^;
ついでに、直近10Qの貸借対照表も見てみます。これは1月から3月の3ヶ月比で、2020年と2021年で比べています。
2020年の3月までなら、アメリカなのでそこまでコロナの影響はないはずですね。むしろ、2021年のほうが、コロナの影響があってもおかしくないかもしれません。
にも関わらず、粗利が3倍近く増えていて、結果純利益は黒字化していますね!
では、10Kに戻りキャッシュフロー(P20)で現金の流れもサラッと見てみると、
そうか、在庫がえらい多かったからバランスシートが良く見えたんですね。営業からのキャッシュフローがマイナスです。前年と比べて1/15と大幅に減ってはいますが、これは良くないポイント。
買収戦略企業だからか、投資からのキャッシュフローがえげつなく見えますね。純利益の8倍近くの額になっています。どうやってその現金を得ているのか見てみると、やっぱり増資ですね。
今年のも見てみましょうか。
まだ3ヶ月目ですが、既にしていますね。買収で調べると、2021年で既に14店舗の買収をしたとのこと。今年は他にも大きな買収はあるんでしょうか。
10Kにはこんな記述が。
最後の方に、主要なパイプラインの買収は2021年で終わる見込み、と書いてありますね。
ですので、まだしばらくはこの買収の嵐は続くのかもしれませんが、先はそう遠くなさそうです。
これらを踏まえて気になるところ
今のところ、気になるのはこの2つ。
● カンナビスに関する法律の問題
やっぱり、黒字化していないのに積極的な買収を行う、という戦略は、どうしても利益以外から現金調達が必要になります。
金融機関から借りることもあるでしょうが、昨年の決算書を見る限り、今年も増資をする可能性は十分ありますね。
また、大麻銘柄全般に言えることですが、大麻セクターが今後広がる分野とは言われていますが、法律面での規制に抗うことはできません。今後、レクリエーション(嗜好品)カンナビスを合法化することも増えてほしいな、とは思いますが、それは各州次第です。
ということで、これらを考えると、まだ短期的、むしろ今年は少なくとも、株価の上げ下げが安定しない可能性はあります。
ですが個人的には、素晴らしい超特化ビジネスモデルだと思うのと、CEOがやり手だと思うので、長期投資では買いたい株です。
自分で決算書分析できるようになろう
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有料クラスにはいくつか種類があり、簿記を学ばず決算書だけ簡単に分析できるようになるクラスや、本格的に簿記から学ぶクラス、ある程度会計用語が分かっている方ならいつでも入れる実践クラスなど、様々なクラスがあります!
私は2020年の夏から簿記から学ぶクラス⇒その後実践クラスに入っているのですが、当初は“決算書って何?”というレベルだったんですよ^^;ここで紹介している私の企業分析は、まだまだ深堀りできる要素はありますが、それでも一年間、週に1回1時間会計を学ぶだけで、少なくともこの程度は分析できるようになります。
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こちらが最近の動画ですが、ユーモアセンスありすぎで面白過ぎますね。
もし、全くの初心者や英語に慣れていない方で、これから決算書分析や簿記から学んでみたいという場合は、まずはこちらの花子先生の米国株投資について解説した本がオススメ♪
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GRWGのチャートを見てみよう
では最後にチャートを見てみましょう。
今は買い場?テクニカル分析
これが現在の日足ですが、
日足レベルで200MAまで来てリテスト。そこから上げていますね。次はこの50MAを超えられるかが課題ですが、短期的にそこまでは上昇の余地はありますね。
オシレーターも底打ってから上げていて、空売り比率もニュートラル。VPCIはフラットなので、どちらかといえば上げ優位に見えます。
50MAで押さえつけられて下落、というシナリオも考えられますが、そのときに20MAを深ぼらなければ上昇優位継続、という目線です。
もし短期トレードだったら、50MA抜けてきたときの上昇圧力を見て、強そうなら前回レジスタンスの57ドルくらいまでロング、が考えられますが、長期投資なら今は買い場として良いと思っています!
GRWGは少しずつ拾い始めても良さそうな株
個人的に大麻株は、これまでMJやTOKEのETFを握っているくらいで、個別株と言えばIIPR(以前調べた記事はこちら)やMOくらいしか持っていなかったのですが、GRWGもこれから期待できそうなので、少し買ってみました。とはいえ、まだ黒字化するかしないかの段階ですし、大麻業界が今後どの程度伸びるのか、買収のための増資をどの程度するつもりか、分からない部分も多いですよね。なのでCEOに期待して、少しずつ安いところで拾うのは有りかな、と思います。何かの役に立てれば幸いです。