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期待のテンバガー株!?好決算企業4社の分析 ~UPST, DOCS, DDOG, COURを調べよう~

個別株 米国株

今日は、第2四半期に好決算だったと噂される4企業、UPST、DOCS、DDOG、COURのファンダメンタル分析をしていくよ!

こんにちはオルカ(@orca_blog)です。
インスタ:オルカのインスタ

先日、米国株式投資界で有名なじっちゃまこと、広瀬隆雄さんのYoutubeを拝見したのですが、4つの好決算を出した銘柄をご紹介されていましたね!個人的にはほとんどテック系の企業や新IPO企業を知らないので、とても勉強になりました。

そこで今日は、広瀬さんのYoutubeでご紹介されていた内容を含め、この4つのテンバガー期待株!?の分析をしていきたいと思います。

 *目次をクリックするとそこに飛びます。

今回の企業分析について

これまで企業分析をしたり、私自身の長期投資銘柄の分析の仕方なども紹介してきましたが、今回は市場予想についても少し取り入れてみます。個人的にはアナリスト予想がどうというのは、あまり長期投資においては重要ではないと考えているのですが、短期的には重要なんだな、と思いました。まずこの章では、今回の分析で見ていく要素について紹介します。

決算って何?“好決算”の定義とは

こちらがそのじっちゃまのYoutube動画です。

広瀬さんはアメリカの投資銀行に勤めていた経歴を持ち、その顧客の中にはかの有名なジム・クレーマーなどをお相手されるなど、エリート投資家の方です。今回の動画でも多くのことを学ばせていただきました。

そんな中、これまで漠然としていた好決算の意味について、明確な定義が解説されていましたので、こちらでも紹介したいと思います!

それが:

● EPSが予想よりも上であること
● 売上高が予想よりも上であること
● CFOのガイダンスが予想を上回ること

だそうなんですね。確かにこれまで、ガイダンスが悪かったとかEPSがビートしなかった、などは聞いていましたが、このように明確に言語化できるものなんですね。

ただ、これを初めて聞いた方には、予想って誰の?そもそもEPSとか売上高って何なの!?という感じだと思います。

まず、決算が何かという部分から話しますが、決算とは、上場している企業が年に一度、売上などの収益、運営にかかった費用、発行株式などを計算したりすることですが、それに会社概要やビジネスを詳しく説明したり、会社の経営・財務状況の詳細を文書にまとめる必要があるんですね。

その書類は、監査法人からの厳しい監査がある年次決算書で、正式名称は有価証券報告書と言い、英語圏では10Kと呼ばれます。これは証券市場の取締を行うSEC(証券取引委員会)に提出されなければならない書類です。

しかし上場企業は更に、3カ月毎の四半期にも決算を公表することが義務付けられており、その書類を四半期報告書、もしくは10Qと呼びます。

で、これらの決算書を発表する日のことを決算日と言い、英語圏ではEarningsと言われています。

今回の決算は第2四半期で、年間で2回目の決算日だったわけです。

その決算日に行われるのが、カンファレンスコールと呼ばれる発表会で、CEOやCFOから直々に企業の経営・財政状況が公表されるんですね。

本題に戻りますが、じゃあEPSって何か?ということですが、Earning Per Shareの頭文字を取ったもので、一株あたりの利益がどれくらいか?という指標です。

EPSの計算式は、(純利益ー配当金)➗ 発行株式総数だよ!

これらの情報は決算書に書いていることが多いですが、探すのが面倒くさい場合はカンファレンスコールを聞いたり、Yahoo!ファイナンスやMarketbeatなど、ファイナンス系のウェブサイトに行けばどこでも調べることが可能です。

一番簡単なのは、トレーディングビューのチャート下にEのマークがあるので、それをクリックすると市場予想と実際の数値が出ます。

売上高とは、ビジネスで得た売上金額の総額のことです。つまり、売上原価や管理費用などを一切引かず、売上そのもののことを指します。

そして予想とは、いわゆる市場予想のことで、株式アナリスト予想平均値のことを言います。英語圏では“Consensus estimate”と言って、これもYahoo!ファイナンスや経済誌などに出ています。

CFOのガイダンスとは、財務部長(CFO)の来期または今年いっぱいの売上高やEPSの予想のことを言うよ!

ちなみに、ガイダンスは英語圏ではearning guidanceなどとも言いますし、financial outlookなんて表記になっていることもあります。

個人的には、ガイダンスなんてCFOが堂々とした態度で嘘つけば分からなくない?って思ってしまうし、売上高よりは粗利、営業利益の方が大事なんじゃないのかな。と思ったのですが、じっちゃまいわく、これが長年ウォール街で最も重要視している要素ですよ、とのことなんですね。

自己流で分析するのではなく、市場が一番見ているのは何か?というのが大事だよ、ということですね。勉強になりますね!

今回分析で見る要素はこれ!


ただ、Earning取引する短期トレーダーなら、好決算基準だけ見れば十分ですが、長期的に見る場合は、じっちゃまが仰るように毎回決算をチェックしたり会社のことを調べたり、ジムクレーマーの言う、“ホームワーク”を引き続きしていかなければならないですよね。

企業分析するには、好決算基準だけでなく、カンファレンスコールでの経営陣の話し方を注意深く聞いたり、そもそも企業のビジネスについて理解する必要もあるし、ライバル企業も調べなければならないし、買収してるならその妥当性を考えたり、売上高はもちろん、粗利・営業利・純利の推移も大事だし、それ以外にも他企業や経営陣らとの関係性、しがらみとかetc… ちゃんと全部調べようと思ったら相当大変なこと、というか無理なのです。

なので今日の分析は、4企業あることも考え、特に見る要素は:

● ウォール街の好決算基準
● ビジネス
● 収益
● その他決算書上で気になるところあれば

この辺りを簡単に分析したいと思います。普通ならこれにチャート分析も入れるのですが、どれも最近IPOしたばかりで分析しても仕方ないので、今の過熱感が冷め、篩い落とされた時に買うかどうかを考えたいと思います。

テンバガー期待株4つのファンダメンタル分析!

今日の銘柄のいくつかは、広瀬さんが既に分析をご紹介されているのですが、ここでは自分で分析したものを紹介しているので、もっと詳しいのが見たいよ!という方は、先ほどのじっちゃまのYoutubeを見てみて下さいね。

アップスタートホールディングス UPST


実はアップスタート社は、モトレーフールのメンバーシップで以前買い推奨されていた銘柄なんです。AIを使ったローン顧客の信用度を判断するプラットフォームを提供しているそうです。

まずは第2四半期のウォール街の基準はどうだったでしょうか。

  EPS 売上高 ガイダンス
予想値 0.25 $157.76ミリオン $161.6ミリオン
実際 0.62 $193.95ミリオン $205~215ミリオン

ガイダンスは詳しく見れば4種類あって、①来期のEPS②来期の売上高③通年のEPS④通年の売上高、この4つの見積もりが発表され、市場もそれぞれ予想するのですが、今回の分析では、来期Q3の売上高のみを紹介しますね。

どれも予想を上回っていますね。株価がギャップアップするのも理にかなっていますね。

ビジネスについて、アップスタート社はまだ上場したてで10Kがないので、S-1に行きます。簡単に要約すると、

アップスタートは消費者が手軽に無担保でローンを組めるように手伝う会社
アップスタートは従来の貸付基準であるクレジットスコアで落とされる優秀な借手を見落とさない
更に貸手も安全なように、正確に優秀な借手を洗い出し、詐欺や虚偽申告から守ることも徹底
8年の月日を掛けて精製した高度なAI技術を用いることで、それらの素早いスクリーニングや手続きが可能になった

といった感じです。確かにアメリカでは、過去1度の失態で、金持ち層なのにクレジットスコアが悪くてローンが組めなかった、なんて話はよくありますからね。サイトを見ると、モゲージや学生ローンだけでなく、結婚式や家のリモデルなど、ちょっとした資金調達にも利用可能。顧客ターゲット次第では面白そうなビジネスですね!

ちなみに、クレジットスコアって何?という方は、以前コチラの記事で説明していますので、良かったら見てみてください。

つまりアップスタートは仲介役ということですよね。借手にアプローチ(営業)するのが仕事で、その貸手である銀行側とは繋がりがあるはず。

これを見ると、Cross River Bankというニュージャージ州のコミュニティバンクとパートナーを結んでいるようですが、これ以外にもあるけど、収益のほとんど(70%以上)がこの銀行から。この銀行と何か問題があったら大変だ。。

ただし、アップスタート社のブログを読むと、他にもパートナーを組んでいるようなので、今後の活躍に期待しましょう。

てことで、アップスタート社の主な収益は銀行側からのインセンティブということが分かったので、売上などの収益を見ていきます。第2四半期10Qはこちら。単位は1000なので、これに0を3つ付け足したのが実際の数字です。

  21年3ヶ月 20年3ヶ月 21年6ヶ月 20年6ヶ月
売上高 $193,946 $17,353 $315,291 $81,347
営業利益 $36,294 ($11,388) $51,868 ($10,835)
純利益 $37,284 ($6,193) $47,386 ($4,713)

この決算書には粗利がない。つまりはあまり原価コストがないんですね。これは良いですね。2020年はコロナの影響があったとはいえ、金利的には借りやすい時期だったにも関わらず、凄すぎる伸びですね。売上高は6ヶ月間前年同期比は288%増加、3ヶ月間だと1000%超え。。

営業利益も純利益も、3ヶ月、6ヶ月間両方黒字化していますので、バランスシート上の累積赤字も減少。これは良いポイントですね。現金が2倍近く増えているのは増資した模様。キャッシュフローも問題なく見える。

出費に関しては、アップスタートの場合、借手を呼び寄せるためのマーケティング、もしくはAI開発の費用が多そうなイメージですが、

20年の3ヶ月比以外では、マーケティングが最も多く、収益の3割以上を占めていますね。

研究開発はそうでもなく、あえて気になるのは20年の管理費用。金食い虫がいないか、S-1に戻って上層部の給料(年収)を見てみると、

オプションとかも入っていますが、2020年はCEOは900万ドル近くもらっており、同年売上高は2億3000万ドルくらいなので、たった数%程度。これは好感が持てますね!

これプラス、普通株式の17%はCEOがシェアを持っていますが、財務諸表では問題が特にないように見えます。

ドキシミティー DOCS


ドキシミティーは初めて聞いた企業です。ウェブサイトを開いてもよく分からないので、とりあえず好決算基準を見ていきます。

  EPS 売上高 ガイダンス
予想値 0.08 $18.62ミリオン ??
実際 0.11 $27.67ミリオン $73~74ミリオン

ガイダンス予想は見当たらなかったのですが、CFOのスピーチでは、来期の売上高は73~74ミリオンで、63%の成長が見込める、との強い見通しを話していました。おそらく予想よりも良かったのかと思います。どちらにしても、売上高、EPS共に予想よりも上抜いていますね。

ここは今年6月に上場したばかりなので、10Kがないので、S-1ビジネスから。

米国の医療専門家向けのクラウドベースのデジタルプラットフォームを提供
医療専門家はは無料で使用でき、製薬会社や医療システム企業より収益を得る
医療専門家は、同僚とのコラボレーション、患者ケアの安全な調整、仮想患者訪問の実施、最新の医療ニュースや研究の最新情報の入手が可能

これを聞いてもいまいち分からないので、調べてみるとYouTubeがありました。

んーなんか、医療専門家や医学生たちのFacebookやLinked Inみたいなものですね。お医者さん同士繋がったり、患者さんの症状を話し合ったり、最新の医療ニュースを手軽に調べられたり。

医療専門家は無料で使用でき、製薬会社、医療機器などの医療関係企業もお金を払って参加でき、医療専門家の方々に宣伝できたりもするみたいですね。

米国医師の8割が登録しているそうですが、さっき自分のかかりつけ医に聞いたら、持ってるけど使っていないと言ってました^^;

とりあえず収益を見ていくと、

  21年3ヶ月 20年3ヶ月 21年3月までの1年 20年3月までの1年
売上高 $72,669 $36,388 $206,897 $116,338
粗利益 $64,683 $28,513 $175,701 $101,488
純利益 $26,322 $1,459 $50,210 $29,737

単位は1000です。10Qには3ヶ月間のデータしかないので、右側2つはS-1より、2021年3月までと、2020年3月までの一年間の売上の推移を表しています。

これを見てまず思うのが、最近IPOした医療業界の企業で、純利益まで黒字なのが凄いということ。2011年創業だそうですね。なんで今IPOしたんだろう。。

粗利益の推移は、3ヶ月:126.9%上昇、1年:73.9%上昇。純利益は、3ヶ月:170.4%上昇、1年:68.84%上昇。売上原価は売上高の1,2割なので、ほんとピッカピカの損益計算書

この企業の経費で大きいのが研究開発費とマーケティングで、去年3ヶ月での純利益は異様に小さく見えますが、それでもIPOしたばかりなのに赤字じゃないし、何ら問題がないですよね。

バランスシートも流動性ありで、S-1を見る限り2020年には既に黒字化していました。キャッシュフローも良い。今の時点では、これと言って気になるところはありませんでした。

データドッグ DDOG


データドッグも初めて聞きました。企業のロゴは可愛いですね。2019年に日本にも進出したようで、サイトは日本語もありますね。

では好決算基準を見ていきますが、

  EPS 売上高 ガイダンス
予想値 0.03 $212.44ミリオン $226.4ミリオン
実際 0.09 $233.55ミリオン $246~248ミリオン

上場は2019年9月なんですね。基本ずっと上がり調子で、決算を受けて10%以上のギャップアップ。全て予想よりも上回っていますね。データドッグは上場からこれまで、EPS予想を一度もミスしたことがないんですよね。

では直近10K10Qを見てみます。

まずどんなことをやっているのかビジネスを見てみると、

クラウドで提供されるソフトウェア(SaaS)
開発者、IT運用チーム、およびビジネスユーザー向けの監視および分析プラットフォームを提供
インフラストラクチャモニタリング、アプリケーションパフォーマンスモニタリング、ログ管理、セキュリティを統合および自動化

あーだめだ。全く分からない。とりあえずデータドッグの日本語サイトやウィキペディアの力を借りて、この企業の製品について補足すると、

Datadogは、開発者と運用チームがクラウド、サーバー、アプリ、サービス、メトリックスなどのインフラストラクチャ全体をすべて1か所で確認できるようにする。これには、チームの特定のニーズに合わせてカスタマイズできるリアルタイムのインタラクティブダッシュボード、メトリックとイベントの全文検索機能、チームが表面化したインサイトを使用して共同作業できるようにする共有ツールとディスカッションツール、重要な問題のターゲットアラート、および独自のインフラストラクチャに対応するためのAPIアクセスが含まれる。また、Datadogはさまざまなクラウド、オンプレミス、および開発者向けソフトウェアツールとすぐに統合できるため、Datadogのサービスを採用しても、確立されたチームワークフローの変更や中断の必要はない。

Wikipediaより

何かプロジェクトがあった時、開発側と運営側が円滑に作業できるよう手助けするツールって感じでしょうか?

また、顧客には何十社もの大手企業がいるよ、とのことです。

次にQ2の収益をみます。

  21年3ヶ月 20年3ヶ月 21年6ヶ月 20年6ヶ月
売上高 $233,546 $140,012 $432,098 $271,260
粗利益 $176,451 $111,134 $328,334 $215,903
純利益 ($93,62) $284 ($22,430) $6,763

粗利の推移は、3ヶ月:58.8%上昇、6ヶ月:52.1%上昇。売上原価は売上高の2、3割程度ですが、純利益になると損失拡大で赤字化してますね。

経費を見てみると、

研究開発費とマーケティングがほぼ同等で大きいですね。経費の推移を計算すると、3ヶ月:68.7%増加、6ヶ月:66.0%増加です。つまり売上の上昇割合よりも経費が拡大しています。

上場は2019年ですがビジネス自体は2010年からやっているのに、依然として累積赤字が拡大中。この辺りは心配ですが、キャッシュフローは良いですね。

そもそもが技術を提供するビジネスなので、研究開発費が今後大きくなるのは仕方がないですね。

コーセラ COUR


コーセラはオンライン学習プラットフォームで、昔から名前は聞いたことある企業です。ではまずはウォール街の好決算基準から見てみると、

  EPS 売上高 ガイダンス
予想値 -0.11 $91.50ミリオン $105ミリオン
実際 -0.05 $102.09ミリオン $109ミリオン

既に過ぎてしまったものなので、今回Q3の市場のガイダンス予想は見つけられなかったのですが、この105の予想数値は、もともとコーセラが設定していた数値で、それを今回の決算で109まで引き上げたようなんですね。

これも好材料となったようで、株価も発表翌日に17%くらいギャップアップしていますが、その後は横ばいですね。下限が意識されているので買いたい。。

では、これもS-1にいってビジネスを見てみます。

世界中どこにいても受講可能なオンライン学習プラットフォームを提供
高品質で手頃な価格で教育を提供している
アカデミッククレジットが取得できるカレッジ・大学との提携もしている
Coursera for Governmentを使用して、政府の公務員のスキルアップを提供している

手軽に家で大学に通えるのはすごく魅力的ですね。図にするとこんな感じで、

コーセラは教育機関、個々の教育者、受講者の間に立ち、その連携を手助けしているという、まあこれも仲介業者の役割ですよね。

では直近10Q決算書へ行き、収益から見てみると、

  21年3ヶ月 20年3ヶ月 21年6ヶ月 20年6ヶ月
売上高 $102,089 $73,728 $190,451 $127,575
粗利益 $60,927 $38.567 $110,464 $67,463
純利益 ($46,363) ($13,916) ($65,026) ($28,230)

これも単位は1000です。確かに売上は上がっていますね。粗利推移を計算すると、3ヶ月比で57.98%上昇、6ヶ月比で63.7%上昇。

ただそれにしても売上原価が高いなあ。。売上高の5割弱掛かっていますね。出費を見てみると、

管理費用はそうでもなく、研究開発費とマーケティングに同じくらいお金をかけていますね。結局ここ営業利益からマイナスに転じています

売上原価は変えられないですし、サービス料を上げるか、この研究開発費やマーケティングをなんとかしないといけないですね。。この会社の問題は、売上以上に経費が拡大していること

この経費について言及しているので見てみますが、

どこもそうですが、やはり今後縮小する見込みはないですね。。

バランスシートを見ると、流動性ありの累積赤字拡大。上場は今年だったにしても、2011年から10年間営業しているのにまだこの状況っていうのはちょっと心配ですね。

現金が2020年末から2021年6月までの間に10倍になっているのは、上場による株式調達。キャッシュフローも良くないですね。

ということで、今後しばらくは投資家たちのお金をちょうだいして事業をされることは見て取れますね。

自分で決算書分析できるようになろう

個別株を選ぶために詳しく決算書を読めるようになりたい!という方は、私も入っている、鈴木花子先生の有料クラスがお勧めです。

有料クラスにはいくつか種類があり、簿記を学ばず決算書だけ簡単に分析できるようになるクラスや、本格的に簿記から学ぶクラス、ある程度会計用語が分かっている方ならいつでも入れる実践クラスなど、様々なクラスがあります!

私は2020年の夏から簿記から学ぶクラス⇒その後実践クラスに入っているのですが、当初は決算書って何?というレベルだったんですよ^^;ここで紹介している私の企業分析は、まだまだ深堀りできる要素はありますが、それでも一年間、週に1回1時間会計を学ぶだけで、少なくともこの程度は分析できるようになります。

現在はDiscordで色んなメンバーさんと情報交換ができるのですが、テック系偉人、初心者と言いながら最強のパフォーマンスを出す天才女性投資家など、天才がたくさんいるのでとても勉強になりますよ^^ 最近ではメンバーの方なら誰でも使える、凄腕AIプログラマーの方が作る分析ツールも使用可能!花子先生のYoutubeもぜひ見てみてくださいね。

こちらが最近の動画ですが、ユーモアセンスありすぎで面白過ぎますね。

もし、全くの初心者や英語に慣れていない方で、これから決算書分析や簿記から学んでみたいという場合は、まずはこちらの花子先生の米国株投資について解説した本がオススメ♪
    
こちらの本は、日本語だけでなく英語での解説もあるので、英語学習にもとても良いので、英語の決算書も読みやすくなります。米国在住者の自分も専門用語などとても勉強になりました。できるだけ難しい単語や表現を使っていないので、すごく分かりやすいですよ。長期投資の株を決めるのに、決算書分析でこれだけはおさえて!というキーポイントも分かります。先生の銀行員時代のお話も書いてあり、とても興味深く1日でスラスラ読める内容です。

実践クラス以外の有料クラスは入会時期が決まっているので、個人的なおすすめは、こちらの本を熟読⇒実践クラスに入る⇒もっと基礎を学びたければ、次の入会時期に簿記クラスも追加、といった流れです!

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調べてみた感想

最後に4つを調べてみた結果、個人的に考えている懸念点と買うかどうかを紹介します。

4企業の懸念点をまとめてみた

アップスタートホールディングス

まずアップスタートですが、個人的な懸念点はこちら:

● 収益元に大きな偏りがある
● 今後金利が高くなったら影響を受ける可能性
● 普通に直接銀行から借りられない人がどれくらいいるのか分からない

まず一番の問題点は、収益元であるパートナーシップ銀行が少なく、その内一つの銀行から半分以上の収益を受けているというのは危険だと思います。

またアップスタートは仲介業者なので、貸付利子は直接銀行から借りるより高いです。今後経済的なファンダメンタルで金利が上昇することになれば、少なからず影響を受ける可能性は否定できません。

そしてアップスタートから借りなければならない状況の人がどれほどいるのかが不明、という懸念もあります。そもそも、直接銀行などの貸手から借りれば安く済む話ですよね。わざわざ仲介業者を介すメリットが分からない、というのが個人的な意見です。

銀行から借りられない人で優秀な借手ってそうそういるのでしょうかね。この辺りはもっと調べる必要があります。

ただし、AIなど今流行の技術を使い、手っ取り早くお金が借りられる、というのは魅力的ではあるので、長期保有はしませんが、チャートを見ながら中長期的なトレンドを作るようならスイングトレードとして乗っていきたいです。

ドキシミティー

個人的に、決算書が安定している企業が好きというのもあるので、ドキシミティーは買おうと思います。

ただ、既に米国の医師の8割が登録している、とあるので、今後どれくらい顧客が増えるのか心配な部分はありますが、お金を落としてくれる製薬会社や医療機器企業にとって、ドキシミティーのような、一箇所に顧客(医療専門家)が集まるこのプラットフォームは重宝されそうですね。

個人的に医療関係者の知り合いがいるんですが、開業したドクターたちが優秀なビジネスパートナー、部下を見つけるのは、研修やカンファレンスなどのイベントで実際に会って声をかけることが多いよ、と昔言っていたのを思い出しました。そうすると、お医者さんのプロフィールや過去の実績などが閲覧できるドキシミティーはかなり便利なんじゃないか、と思いました。

あえて心配なところを挙げるとすれば、

プライバシー関連で何か問題が起こらないか

というところ。医療業界ではプライバシー保護に特に厳しいですし、この辺りは既に10年間の経営実績があるので大丈夫とは思うんですが、今後そういった問題が出る可能性は0ではないかな、と。

また、引き続き売上や純利益の数字は見ていきたいです。

データドッグ

データドッグはスペキュラティブ銘柄として買うという感じです。

まだ上場して数年の赤字拡大テクノロジー企業なので、安心して持てる銘柄ではないのと、最も懸念されることは、

ライバルが多い

ということ。決算書のCompetitionの欄や、モトレーフールの記事を見ると、New Relic、IBM、MicroSoft、Splunk、Oracleなど、有名企業でもデータドッグの製品と似たものを開発しているようなんですよね。

ただ私はテクノロジー系に無頓着なので、IT系の方からすると、データドッグでないとできないこともたくさんあるのかもしれませんし、買収されれば株価が上がるので、個人的には少し保有します。

引き続き、決算、今後の売上、純利益の推移に注目したいと思います。

コーセラ

個人的にはコーセラの顧客になりたい、という感想です。ですが長期投資は今のところしません

例えポストコロナになっても、コーセラは様々な短大や大学と提携していて、奨学金を使いながら家で受講できるのは非常に魅力的ですし、公務員がトレーニングに利用しているというのも素晴らしいポイント。一定数底堅い需要はありそうだな、とは思うんですよ。

ただ問題点は、企業分析中にも言いましたが、

売上原価が高く、売上以上に経費が拡大していること

当面は、この数字に注目して、改善の兆しが見えるようなら買うかもしれません。

総括

IPO株は何かとリスクがあるので、そもそも安全圏の投資ではないですが、素晴らしいファンダメンタルを持っている企業もありましたし、そうでなくてもスペキュラティブな銘柄として保有するのは良さそうですね。プロ並みに分析される方から見れば、かなり簡単な分析だったかもしれませんが、ある程度企業がどんなことをして、どの程度の規模で売上を出しているのか、くらいは掴めたと思います。ぜひ参考になれば嬉しいです。