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アメリカでのゴールドの投資方法とASA株の分析!

コモディティ 個別株 米国株

今日はアメリカでのゴールド投資とチャートが気になる金関連株ASAの分析をしてみたよ!

こんにちはオルカ(@orca_blog)です。サンクスギビング、ブラックフライデーは楽しんでいますか?私はこんなときも引きこもりです。

今日は、アメリカでの金の投資ってどんなものがある?という方のために、アメリカでのゴールド投資の方法をご紹介します。その後は金にまつわるETF、そして全く流行りでもないし、知らない人のほうが多いと思うんですが、気になる金関連株があったので紹介がてら分析します。

記事の目次
1, アメリカでの金投資
2, ゴールドのETFと株
3, ASAの分析
4, 総括

アメリカでの金投資

アメリカでも金に投資したい方は多いと思いますが、日本のようにFXの取引所で手軽に金を取引することができないアメリカでは、どうやって投資すればいいの?って思う方もいるかと思います。少なくとも私は投資始めた頃、アメリカでは現物を買う以外金投資ができないのかと思っていたほどです^^; もちろんそんなことはなく、日本のようにマージンアカウントでの金のスポットトレードができないという点以外では、あまり違いはないかなと思います。むしろアメリカはETFが手数料無料で取引できる良さがありますからね!

アメリカでの金投資方法

では、アメリカでの金への投資方法をまとめてみましょう。

①マージンなしでのスポット取引
②デリバティブ取引
③金関連の株やETFへの投資
④金の現物購入

まず、金の現物を買わずに金に投資する方法では、①と②があります。以前アメリカと日本の違いとして、アメリカ国内では規制が厳しい故、使用できる取引所が決められている話はしたと思いますが、その結果の一つに、コモディティー取引でマージンアカウントが使用できないことがあります。例えば日本だと、原油やプラチナ、ゴールドといったコモディティーがほとんどのFX業者で取り扱っているかと思いますが、アメリカではそういったコモディティーのスポット取引ができる取引所が限られているのと、少なくともマージンアカウントでは取引できません。例えば、アメリカのForex.comのようなブローカーは、金とUSドル(XAU/USD)は扱ってはいますが、マージンなしなので、レバレッジ0のロング取引のみ可能、ということです。
(アップデート:Forex.comの別な担当者と話したら、ショートも可能とのことでした。ゴールドやシルバーのスポットは、少なくとも$2500くらいの証拠金が必要だそうです。)

あとは、高橋ダンさんがいつも仰っている、ヘッジや投機といった、短期的にリスク管理や資産を増やす目的として、金のオプションや先物取引のデリバティブや、多くの方がやっているであろう金に関連のある鉱山株やETFへの投資です。これらは米国株の取引所ならどこでも取引できるので便利ですよね。そして最後は現物を購入する投資方法です。金コインや延べ棒などがありますね。テレビなどでよく見る延べ棒の山積みの束は一度は手にしてみたいなと思いますね^^

株やETFがおすすめの理由

個人的にはやはり長期投資として金関連のETFを持つことがオススメです。その理由としては、これが一番低リスクで簡単だからです。

まず、FX業者でスポット取引することですが、ポジションを日を跨いで持つ場合は、持ち越し手数料を支払うことが義務付けられています。これは、毎日NY時間の午後5時に全てのポジションの金利が精算され、手数料または利息としてトレーダーに支払われるものです。SWAP(スワップ)だったりRollover fee、Rollover interestなど、色んな呼び方がありますね。この手数料(または利息)は、取引する2つの商品の金利差やポジション方向、ロット数などに基づいて計算されるのですが、それはマーケットの状況で常に変動します。もちろん、これがプラスとなって利息で支払われれば良いですが、マイナスの場合、手数料として日々マイナスされるわけです。これは自分でコントロールできるものではないので、個人的にはFX業者でのスポットトレードで長期保有は好きではないです。デイトレまたは短期でのロング取引のみおすすめです。

そしてオプションや先物(フューチャー)といったデリバティブはリスクヘッジに良いとされていますが、普通に株を購入するとは違うルールで、手数料がかかることなども初心者には難易度が高いです。そして、もし読みが外れると普通の株取引と比べてリスクは大きくなります。オプションの権利を買うだけならそこまでリスクはありませんが、初心者の方ならアドバイザーをつけるのが良いかと思います。

そして現物を持つ投資方法ですが、現物なので紛失や盗難のリスクはありますし、滅多にないとはいえ、万が一起こってしまったら跡形もなく無くなります。ですので、セキュリティーのしっかりしている持ち家や、厳重な金庫を用意し、セキュリティーや保険にお金を掛けることも必要になるので、ある程度大きな額でないと逆に維持費がかかります。また、金は素手で触るだけでも金の量が減る、とも言われていて、取り扱いも難しいなんて話も^^; かなりアナログな投資方法ですが、デジタルでもサイバーアタックで全てなくなる可能性も0ではないので、資産額が大きい方はリスク分散という意味では良いと思います。

金関連の株やETFなら、当然盗難などもないですし、長期保有も短期保有も手軽です。ただし個別株になってくると、金鉱株の場合、株によって株価の乱高下が大きなもの、マイナーな株故この先が分かりにくいもの、などもあったりするので、 ETFが一番簡単でリスクが少ない投資方法かと思います。Investopediaによれば、金価格よりもETFのほうが価格変動が大きくリスクが高い、と書いてありますが、個人的にはスイングや長期保有しかしないので、言うほど気にならないです。これからチャートをお見せしますが、どれも金の価格と同じような値動きをしています。

金関連のETF

では、アメリカの取引所でならどこでも取引できる金に関連するETFを見ていきましょう。個別銘柄は全て紹介していると長くなるので、今日はETFにメインに紹介します。

金関連のETF

金関連のETFにはこれ以外にもたくさんあると思いますが、今回はメジャーなもの5つご紹介します。

● SPDR Gold Shares (GLD)
● SPDR Gold MiniShares Trust(GLDM)
● GraniteShare Gold Trust (BAR)
● iShare Gold Trust (IAU)
● The VanEck Vectors Gold Miners ETF(GDX)

まずGLDとGLDMですが、これはスパイダー(Standard & Poor’s Depositary Receipt)のETFで、最も古く世界中でも多く取引されている金のETFです。スパイダーはS&P500などがよく知られていますよね。このGLDやGLDMは金のスポットのETFなので、金そのものを保有することと同じ考え方ができます。これらETFは金を現物価格で買うよりも低価格で投資家が投資しやすくしたものです。GLDはニューヨーク証券取引所には2004年から上場しているので、多くの投資家はこのETFを持っているのではと思います。GLDMはGLDのミニサイズのETFで、私も持っています。これは更に価格が安いので、投資額が小さい投資家や初心者の方が投資するのにとても良い商品です。

BARはGraniteShare社が提供しているETFで、IAUはiShare社の提供しているETFです。これら2つも金スポットなので、考え方はSPDRのETFと同じで、金そのものをETFを通じて低価格で保有できます。IAUのほうが歴史があるETFで、取引ボリュームも断然大きいです。BARは取引ボリュームは小さいですが、金はロンドンの地下貯蔵室に厳重に保管されている純度の高い金です。どちらもETFの株価も安いので、GLDMと同じように初心者や資産額の少ない投資家に便利ですね。

GDXは金鉱株のETFで、ウォーレンさんが買ったとされるBARRICK GOLDの株や、よく知られているNewmontなどがトップ10シェアに入っています。全部で52社の株が入っているとのことなので、どれだけ金鉱株があるんだと思いましたね^^ これも金と同じような値動きとは思いますが、52社もあると、どれかが大きく足を引っ張ることもあるので、長期で保有したいなら、少なくともトップ15くらいまでの株をよく調べてから購入することをお勧めします。短期ならテクニカルだけでOKです。

チャートを見てみよう

まず金の価格のチャートから。日足です。

長期的にも良くないですね。日足で200MAを深ぼってしまっています。私としてはこの200MAが短期的にも機能するかと思ったのですが、かなり下落圧力が強いです。ちなみに、下げ止まりとしては、次に意識されるのは週足の200MAや月足の20MAなんですが、週足の移動平均線はかなり離れすぎているので、別の可能性としては横の節目ですね。

$1766や$1676辺りでしょうかね。現状週足の大陰線はかなりインパクトが大きいです。今日(金曜日)中に上昇で巻き返してくれれば、日足週足がピンバーになって少なからず短期的には上昇優位性が上がるんですけどね。

さて、次にETFのGLDです。

細々していますが、ほぼ同じですよね。価格が10分の1というのが大きな違いです。やはりこれも200MAを下に深ぼっています。

そして更に株価が10分の1になったIAUの日足がこれ。

同じですよね。日足でここまで細かいと短期トレードしにくい気がするんですが、GLDやGLDM、IAUなど、これらETFは金価格の縮小版のようなものなので、大本(GLD)を見ながら取引したほうが良さそう。

最後に金鉱株ETF。

ここは早々に200MAを破っていますね。これは金価格より先に動くのですかね?ここ数日同じような価格帯で留まっていますが、まだ下落圧力は強いです。どの銘柄を見ても、下位足でのチャートは20MAを下回る下落トレンドに以降してしまっているので、

明確なステージ4状態であることから、ここから例え上昇しても効率の悪い一過性の値動きになりそうですね。一過性の上昇も今の時点ではまだ起こるか分かりません。

と、ゴールドのネガティブな話ばかりしていますが、ゴールドは今後何年何十年ものスパンでは上昇すると思っているので、老後資金の長期投資には、こういった下がったときにちょっとずつ買い増ししています。私も今日既に少しだけ買い増しました。ここからも下がる可能性は十分あるので、それはそれでまた買い増せばOKです。

ASAを分析してみた

ということで、アメリカの金の投資方法が分かったかと思うのですが、今日は個別株を1つだけご紹介します。皆さんがご存知の有名な金鉱株、バリックやニューモントは興味がある方も多いと思いますが、それは私の先生でもある鈴木花子さんが既にプロ分析されているので、こちらを御覧ください

今日私が紹介するのは、ASA Gold and Precious Metals(ASA)というところです。ご存知ですか?実は以前から短期取引で名前は知っていたのですが、どんな会社かなんて調べてもいなかったんで、金鉱株かなんかだろうくらいしか思ってなかったんですね。それを今日調べてみたらちょっとユニークな会社であることが分かりました。

ASAは金関連の会社ですが、会社自体は金に関する商品やサービスを持っていないのです。ここで提供しているのは金を含む貴金属の会社に投資しながら資産形成しているという投資法人でした。概要を見てみましょう。

ASAの会社概要


こちらが簡単なまとめ。

  • 本部: バミューダ
  • 発足年: 1958年
  • タイプ: 鉱業投資運用投資法人
  • 投資国: アメリカ、カナダ、オーストラリア、南アフリカなど

1958年とは長い歴史がある会社ですね。ところでバミューダーってどこ?Wikiによるとイギリス領土でアメリカに程近い諸島のようですね。そしてASAはクローズドエンド型のファンドで、ASAの資産の80%以上が貴金属そのものや、発掘、加工、貴金属関連ETFに投資していて、その投資も世界中の鉱業系の会社に投資しています。プロマネージャーとしては、現在Merk Investment LLCが管理しているようです。

クローズドエンド型の上場株式は、証券取引所のみで売買可能な株で、会社は自社株を買い戻すことはできないんだ。IPO時に発行した株全てが売れたら資本回収がクローズされる仕組みだよ。その他、資産運用のアドバイスをするプロのマネージャー(組織)がいたりするよ。

決算書は?

決算書が見れるEDGARに行ってみると、色々な財務諸表があります。ASAのようなタイプは初めて見ましたが、おそらく一般上場企業の10Kに当たるものがN-CSRというものかと。セミアンニュアル(半期)決算はN-SCRSですね。直近のN-CSRSに行ってみると、

お、バリックやニューモントがトップ10のシェアに入っていますね。投資の7割が金鉱株ですね。貸借対照表は、

んー、資本の部がいまいち分からない。株式発行可能数(40,000,000)のうち19,289,905が発行済。このDistribute earningってなんだろう。資産の部にある一番最初にあるInvestments, at value (Cost $212,237,888)は、投資前の金額が$212,237,888だったけど、この差額が投資での利益だよ、ってことかな。というと、151,981,919が今の所含み益ってことですね。会社自体は赤字ではなく、最悪何かあっても投資分を現金化すれば負債は十分払える額ですので、会社の存続といった面では今のところ全く問題ないですね。損益計算書は?

なるほど、負債の中でずば抜けて大きいのはプロマネージャーへの投資のアドバイス費用ですね。そりゃそうですよね、それでポートフォリオのマネージメントができてるわけなので。。今半期のロスが結構大きいし、投資からの利益がすごく少ないけど大丈夫?と思いきや、そうか、含み益はまた別ということですね。もっと簡素化してくれないかな。あ、これですね。

これを見ると、投資によるマイナスが$1,033,850だけど、利益は9,671,821なので十分カバーしているのと、今半期トータル利益(含み益も含む)は78,249,141なので、とても良いのでは?というのが個人的な感想です。前回のKuveraとはだいぶ違って安定感がある。。とまあ、いつもの10Kや10Qと違いますので見落としはありますが、おおよそこんな感じかと。現在のプロマネージャーの功績は素晴らしいですね。

自分で決算書分析できるようになろう

個別株を選ぶために詳しく決算書を読めるようになりたい!という方は、私も入っている、鈴木花子先生の有料クラスがお勧めです。現在はDiscordで色んなメンバーさんと情報交換ができるのですが、テック系偉人、天才がたくさんいるのでとても勉強になります^^ 花子先生のYoutubeもぜひ見てみてくださいね。初心者でも手軽に決算書分析ができる本がほしい!という場合は、Amazonでは米国株投資について解説した本も出ています。
    
こちらの本は、日本語だけでなく英語での解説もあるので、英語学習にもとても良いです。米国在住者でも専門用語は勉強になりました。できるだけ難しい単語や表現を使わず、すごく分かりやすいと思います。長期投資の株を決めるのに、決算書分析でこれだけはおさえて!というキーポイントが分かりますよ。先生の銀行員時代のお話も書いてあり、とても興味深く1日でスラスラ読める内容です。

日本またはアメリカのアマゾンを選べます
アマゾンアメリカアマゾンジャパン

現在の株価チャート

では最後に株価チャートの分析を。実は今回ここでASAを取り上げたのは、チャートが気になるからだったんですよ。これが日足です。

マクロは金に似ていますよね。。ただ、今日話したかったのはこの最近のレンジです。かなり規則正しく、下限がトレンドラインに沿ってレンジを作っていますよね。

本当は昨日の時点で見せたかったのですが、時間がなくて今日(金曜日)になってしまったので、既に上昇し始めていますが、もしもこのトレンドラインがまだ機能しているなら、しばらくは短期的に上昇が見込めますね!マクロでは下落圧力が強いので、50%リスクと控えめですが、今朝のマーケット価格でいつもの半玉くらい入れました。ストップは$18.50で、ターゲットとしては1時間足の200MA辺りを狙っています。

金もぜひ投資対象に

金は長期投資の銘柄としてもおすすめなので、今のような下がっているときに少しずつ買い入れていくのも一つのアイディアだと思います。また、一度トレンドができるとしばらく続く銘柄なので、短期的な取引にも良いですね。ASAの株は、税金のこともあるので長期保有にはまだ購入するか分かりませんが、今後も注目していきたいですね。何かの参考になれば嬉しいです。