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【米国株式トレード】チャートパターン別の取引方法と立ち回り方を解説!

トレード

今日は米国株式デイトレード、スイングトレードの際に筆者が行っている、チャートパターン別の取引方法を解説するよ!エントリー、利食い、ロスカット基準も紹介するので、ぜひ参考にしてね!
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今日は、前々から言っていたチャートパターン別の米国株短期トレードの取引方法について紹介します。

これを書くにあたり、感覚で取引しているところが多かったな、と身にしみて感じました。まだ発信するまで至らないチャートパターンの取引や、なかなか言語化できていない部分もあるので、今日紹介するのは、“移行点Aブレイクアウト”、“123パターン”そして“プルバック”に絞って解説します。

チャートを見ながら、実際のエントリーポイント、ロスカット基準や利確水準。もうこうなったら駄目だよね、の失敗パターンなども一挙公開していこうと思います。

この記事を読むに当たっての前提

今回の話は、以前紹介しているチャートパターンを使うので、よろしければこちらの記事からご覧ください。

今日は、記事で紹介している、“移行点A”、“123パターン”そして“プルバック”の3つのみ解説します。

使用しているインディケーターの解説

ここで、今後も名称が出てくるので、短期トレード時に私が参考にしているインディケーターをまとめておきます:

① 20SMA
② 200SMA
③ ボリューム
④ 8SMA
⑤ 50SMA
⑥ VPCI
⑦ オシレーター

この中で、私がメンターにさせていただいている、ウォール街のプロップトレーダー・教育者のサミさんが使用しているのは①〜④までです。なので、最低それだけあれば、今回紹介する取引を行うことができます。

簡単に説明しますが、①②④⑤は単純移動平均線Simple Moving Average)で、それぞれ、20日、200日、8日、50日を表しています。SMAは英語表記の頭文字です。単純にMAと呼ぶことも多いです。

人によってはEMA(指数移動平均線)を使いますが、米国株式短期トレードの場合、より多くの短期トレーダーが使うのが単純移動平均線の方だそうです。ですが個人的に思ったのは、別にどっちでもあまり変わらないかなぁと^^;

サミさんの取引で使用しているのは、この20日と200日移動平均線のみで、デイトレードの下位足に限っては、ときどき8日移動平均線も使っています

そしてどれくらいの買いや売りの大きさが入ったかが分かるボリューム。これも重要なインディケーターですね。

私が50日移動平均線も表示している理由ですが、いつも使っているプラットフォーム、トレーディングビューで選んだインディケーターに一緒に付いてくるからです。これは消すこともできるんですが、稀に機能するので、一応表示しているという感じです^^;

個人的にスイングトレードに使っているのがVPCIです。これは以前この記事で紹介しているのですが、価格動向と数量調整後の価格動向の間の比例的な不均衡を明らかにしてくれるものです。

要は、その値動きがボリュームが伴っているかどうかを見るためのインディケーターで、単純にボリュームだけを見るよりも、思った以上に買い圧力が弱い、売り圧力が強いなどが分かります。

オシレーターは、その株が買われ過ぎか、売られ過ぎかがおおよそ分かるインディケーターです。

チャート上だとこんな感じです。

ピンクが20日、青が50日、緑が200日移動平均線です。日数が短いほどロウソク足に近いです。

取引前に確認してほしい前提条件

チャートパターンで取引の最も陥りがちな落とし穴が、チャートの絵にだけ集中してしまうこと、なんですね。

これは初心者の頃はもちろん、ある程度取引していてもうっかり忘れることがあるくらい、見落としがちな重要事項です。

今日のチャートパターンはどれも、時間足は関係なくとも、取引優位性が高いパターンが発生する環境や、取引条件があります。個別の違いは次の章で紹介しますが、基本的にまず前提として見てほしい相場環境として:

● 相場全体を動かす規模の経済的な材料がないこと
● マーケットが全体的に調整局面に入っていないこと
● そのセクターやその株個別のファンダメンタルニュースがないこと

まず、今がちょうどの時期なのですが、現在テーパリングという、ものすごく大きな経済イベントがいつ起こるかという状況ですよね。

この手の、相場全体を揺るがす規模の大きなファンダメンタルがある場合、それに関するニュースが発表される日は、相場がどう動くかはニュース次第です。いくらニュース前に取引優位性のあるチャートパターンやロウソク足が出ていても、ニュースを受けて予想もしていなかった値動きになることもありますよね。

また、マーケット全体が調整に入った場合も注意が必要です。

ここで重要なことは、スイングトレードで取引をしている最中に、マーケット全体の方向感が変わることです。

取引中にマーケット全体が調整局面に入ってしまうと、それに伴い大きく影響を受けてしまう株は多いです。

特にS&P500、ダウ、ラッセル2000に入っている銘柄は注意で、厄介なのは、1、2日程度のたった数%の調整下落だったとしても、短期スインガーにとっては命取りになることもありますね。

なので短期スイングの場合は、環境が変わりやすい週明けまで持ち越すことはできるだけ避け、持ち続けるにしても、環境の変化を織り込んだ株数のみに制限するのが良いです。

もし、取引しているのが株価が安い無名の株、例えば$5以下のバイオテック企業や規模が小さな会社なんかは、さほど影響を受けてないな、なんてことは多いですね。ですがそういった銘柄は、個別のファンダメンタルに注意が必要です。

もう一点、調整下落での注意点ですが、調整に入ってからそれに順張りするスイング取引をする場合も気をつけてください。

下落が続きそうな場合には、123パターン取引をすることはよくあるんですが、調整の下落はいつ終わるか分からないので、リスク率は常に50%かそれ以下に留めるのが懸命です。

デイトレなら良いのですが、数日持ち越すことで、取引中にギャップアップされることも十分にあり得るよ、ということは考えて取引することが大事ですね。

最後に、個別株の短期取引で重要なこととして、なにかの法案、決算や公募増資、買収などのセクター、企業個別のファンダメンタルがないかどうかです。

これは私自身も未だに見落としてしまうのですが、特にスイングで数日持ち越す場合は、ざっと決算書(とくにキャッシュフロー)やYahooファイナンスなどを見ておくとより安心できますね。

コモデティー関連に特に多い、需要供給によって株価が変わるセキュリティーや、最近で言えば、インフラ法案の可決がどうという政治関連のニュースに左右されるセキュリティー場合、そのセクター全体が同じ動きをすることが多いので、取引前に、セクターETFと相関性がないかなど、そのセクター全体が同じ値動きをしていないかを確認すると良いですね。

今日紹介するポイント

では、今日紹介するポイントとして見ていくのはこの3つです。

① パターンの値動きの特徴・発生条件
② エントリーポイント、利食いポイント、ロスカットポイント
③ 失敗例

まずは発生しやすい環境を確認し、そのあとどこでエントリーするのか、そして利食いや損切りポイントを解説します。

最後にこれまであった失敗例を紹介していきますので、少しでも今後の取引に参考になれば嬉しいです。

今日紹介する株式トレードに使えるチャートパターン3つ

では、今日紹介する株式トレードで使えるチャートパターンはこちら:

① 移行点Aベースブレイクアウト (Transition A base breakout)
② 1,2,3パターン (123 patterm)
③ プルバック・ベースブレイクアウト (pullback base breakout)

他にもあるんですが、今の所一番言語化できているのがこの3つなので、一つづつ見ていきましょう。

移行点Aベースブレイクアウト

1つ目は、移行点Aベースブレイクアウトです。

例えば、これがニーム株のベッドバスビヨンドのチャートですが、

このレンジ(青い四角のところ)を明確に超えてブレイクアウトしていますね。このレンジをベースと読んでいて、ここをブレイクアウトする値動き、これが典型的な移行点Aのベースブレイクアウトです。このチャートの場合は上昇トレンドの押し目で発生しています。

この値動きの特徴・発生条件は:

● 長い間、次に大きく動くための小幅レンジが続き(ベース)、ボリュームの縮小も同時に見られる
● 明確な節目規定(ベースの上限と下限を規定)をしている
● ベース形成が何かしらの移動平均線を機能させていれば尚良
● 上昇直前は、安値切り上げ、移動平均線や節目を超える、もしくは上部にへばりつく値動き、ボリューム拡大、などの兆候が出る
● 大きく下げて長期間レンジだった場合、もしくは上昇トレンドの押し目で発生した場合は機能しやすい

エントリーは、この4つ目の兆候が出たら入ります

ちなみに、移行点Aやベースがよく分からない場合、こちらの【米国株】株式トレードのチャートの基礎をご覧ください。

もしこれが下落で発生する場合は、移行点Cベースブレイクダウン(transition C base breakdown)だよ!でもこの取引は難しいから今日は割愛するね。

移動平均線を綺麗に機能させている移行点Aのチャートがこちらで、

これは大きく下落したあと、長期間小幅レンジで推移していたため、投資家から忘れられていた株です。

このように、上昇する前に移動平均線に挟まれるような値動きがありますよね。そこでしばらく推移したあと、ポップアップするも、移動平均線(20MA)上で再度レンジ入り。

ここで一旦決済しても良いんですが、その後の値動きを見ると、波はあれど徐々に安値を切り上げて推移していますよね。

このような、長期間小幅レンジを形成し、徐々に安値を切り上げ、20MAを上抜いてベースを作るようになった場合、まだ更にそこから上昇していくポテンシャルを含んでいます

なので、そういう場合は引き続き値動きを観察し、移動平均線や、これまで意識されていた節目を超える、もしくは上部にへばりつくようにベースを形成するのを確認したら、再度エントリーするのが良いです。

このパターンの利食いロスカット基準ですが、

ベースをブレイクアウトしたあとの陽線でまず50%〜利食いし、残りは建値にロスカットを引いてその後の値動き次第で利食い
失敗した場合のロスカットは、ベースを明確に下抜けた陰線で確定した時点

一回目の利食い後、残りの玉のリスク管理方法の中には、“bar by bar risk management” という方法があるよ!これは取引時間足で、陽線ができる度に、ロスカットをそのロウソク足最安値に移動していく方法なんだ。

いわゆるトレーリングストップのような感じですね。私はあまりやらないのですが、サミさんはよくこの方法を使っています。

私は建値に置いて放置し、次のロウソク足が確実に前回最安値を深掘って固まったら、撤退するようにしています。こうすることで、一時的な大きな下落調整で誤って決済されることがないからです。

そしてこのパターンの失敗版はこんな感じ:

全然小幅レンジじゃないじゃん、という感じですが、週足で見ると綺麗なベースを作っているんです。ですが取引は日足だったので日足で紹介します。 

これを見ると、ベースをブレイクアウトしたと思いきや、そこから崩れてしまってますよね。この場合なら、機能している移動平均線(20、200MA)を深ぼった時点でロスカットします。

もしベースの値幅が小さい場合、ベースの安値を深ぼった足で固まったら損切りする、というのでも良いと思います。

と、ここまで色々紹介しましたが、一概にロジックに当てはめられないのがトレードです。ここまで言語化してみたものの、当てはまらないユニークな場合もあります。

それがこれなんですが、

長期間、株価が寝ていて小幅レンジが続いていましたが、とあるタイミングで大きく下落し、ベースを優に深ぼる陰線を形成。

ここまでだと、私が紹介したシナリオではロスカットになりますよね。しかし、その後大きく上昇しています。

こんな感じで、寝ていたものが突発的に上昇する場合、上昇前に一旦踏み込んでから大きくジャンプする、ということもたまにあるんですよ。

私だったら一旦ロスカットしていると思いますが、その後も下位足の値動きは確認しているので、そこで下落<上昇の値動きが見えたらまたエントリーするかと思います。

もちろん、これは結果論ではあるんですが、そのときに参考にするのがVPCIのインディケーターで、もしこの時点でVPCIのアッパーのボリンジャーバンドに当たった場合は、優位性が低くなるのでエントリーできないですね。

それにしてもこの株、ニーム銘柄ですよね^^; 今後絶好のショート銘柄になりそうですね。

123パターン

次に1,2,3パターンですね。これは別名でコンティニュエーションパターン(Continuation pattern)とも言ったりします。

モーメンタムトレードで使える、上昇圧力、下落圧力の波に乗って、引き続きその流れの値動きを取っていく、といったイメージです。これは最も頻発するチャートパターンです。

例えばこのEbay。この黄色の○のところが123パターン。

下落圧力強いですよね。

上昇トレンドの場合はこれ:

圧力が強い相場の場合、こんな感じで①大陰(陽)線⇒②調整のコマ⇒③大陰(陽)線 となることはよくありますよね。これが123です

日足もしくはそれ以下の足では、むしろ綺麗に1,2,3を作ることが少なくて、真ん中のコマが長続きし、1,2,3,4や1,2,3,4,5…パターンにもなる方が多いです。ひどい場合数週間コマが続くことも^^;

特徴・条件を見ていきましょう。

● 明確なトレンド中に発生
● 2のコマ足は、前回最安値(下落なら最高値)を超えないこと
● もう一本の陽線または陰線を取る取引
● 上昇トレンドなら相対的に低めの価格帯、下落トレンドなら相対的に高い価格帯で発生する場合、より機能しやすい

この“明確なトレンド”の意味ですが、マクロ環境で必ずしも同じ方向に動いている必要はありません。取引する時間足での直近の流れがその方向であればOKです。

なぜなら、モメンタムに乗って次に出るであろうもう一段の動き(もう一本の陽線や陰線)を取る取引だからです。

このチャートパターンは、まず明確な陽線(陰線)が出てきたら、次に実体部分のほとんどないコマ足や、その方向に明確な小さめのロウソク足が確定する必要があります。

エントリーは、このコマ足の最高値(下落トレンドなら最安値)になります。

要は、2の足のトレンド方向の最先端の価格帯、という意味で、必ずしも終値ではないから注意してね!もし坊主で固まった場合は、そこがエントリーポイントになるよ。

私は日足中心での取引なので、2のコマ足が坊主で形成した場合、翌日にその価格でエントリーするんですが、たいてい下位足でプルバックがあるので、その最中にストップオンクオートでエントリーしています。

そしてこの場合のロスカットポイントは、最初の大陽線の最安値になります。そこを明確に深ぼる陰線(もしくは陽線)で確定してしまったら、それは一旦撤退すべきですね。

もし下落トレンドなら、1の大陰線の最高値、ということになるよ。

利食いは、3のロウソク足が確定したとき、もし日足取引なら、日を跨ぎたくないので、日足確定ちょっと前に利食いします。

図にまとめるとこんな感じ:

利食いですが、これも移行点Aのときと同様に、最初半分利食いし、残りの玉は建値や前回最安値にストップロスを置いて、願わくばの利を伸ばすのが良いですね。慣れるまでは最初に全決済で良いと思います。

ただしもし、真ん中のコマ足がいくつか発生した場合、そのコマでレンジが形成されると思いますが、そのレンジを明らかに深ぼって陰線で確定した場合、例えロスカット基準に届いていなくても、私だったらロスカットしています。

言葉じゃ難しいので、失敗例をビジュアルで見ていきましょう。

オレンジの四角内がチャートパターンで、黄色の四角がコマ足で形成されたレンジです。エントリーは、この最初の大陽線の最高値ですね。

ここでロスカットすべきところは、この黄色の四角の右外の下にはみ出た陰線が確定したときです。

この場合、最初の大陽線の最安値まで届いていませんが、この時点で確実に上昇圧力がなくなっていますよね。この取引は、モメンタムの波に乗る取引なので、それが否定された時点で、問答無用でロスカットしたほうが懸命です。

ちなみに、具体的な数字ではなく経験ベースですが、上昇トレンドなら概ね低い値位置、下落トレンドなら高い値位置で発生した場合のほうが、成功する確率が高いです。

上の失敗例も、長らく上昇していた株で、未知の領域(最高値)を更新した時点で失敗に終わっているんですよね。

またもう一つ参考にできるツールとして、VPCIとオシレーターがあります。

上昇トレンドでVPCIがローワーのボリンジャーバンドに当たったり、下落トレンドでアッパーのボリンジャーバンドに当たった場合は、更に優位性が高まりますね。

逆にオシレーターでは、上昇トレンドでオシレーターが買われすぎを示していたり、下落トレンドで売られすぎを示していたら、いつ崩れてもおかしくないよ、のサインになることもあります。

例えば、これがオシレーターで買われすぎを示していたものですが、

黄色の四角内ですが、最初の123パターンは成功していますが、その後もう一段上を試しそうに見えましたが、結局その前に折れてしまいました。その時のオシレーターを見ると、赤い買われすぎラインに当たっています。

このように、例え相対的に低い値位置で発生し取引優位性が高そうでも、オシレーターで買われすぎを示している場合、いつ落としてもおかしくないので常にリスク管理は大切です。

プルバック

そして最後は、プルバックです。

プルバックには大きく2種類の相場環境があり、

 ①移動平均線が機能している、明確なトレンドができている場合
 ②トレンドはどうであれ、突発的な力強い値動きが出た場合

があるんです。取引難易度で言えば、断然①のほうが良いのですけど、短期間でスカっとする取引は②ですね^^;

まず①の例を見ていくと、

20、50MAを綺麗に機能させたチャートですね。

この手のチャートなら取引方法の説明は無用と思いますが、エントリーは、20MAにつけてきたあと、再度上昇するタイミングです。

もし20MA付近でベースを作るなら、そのベースブレイクアウトで取引し、急なリバーサルを作ってきたら、前回足を超えたリバーサル足でエントリーしています。

この場合のロスカットは、明確に機能している移動平均線やトレンドラインを割って、不自然な値動きが出たときです。

今日紹介したかったのは②の方なんです。こっちはもう少し詳しく解説します。

まず②のプルバックの特徴・条件を見ていくと:

● 突発的に力強い大陽(陰)線が出て、その後の足は失速・逆行している
● 失速・逆行していくときの圧力は、突発的なロウソク足の圧力よりも明確に弱く、レの字や逆レの字を描いている
● 逆行のタイミングは、何かしらの節目や移動平均線が機能する場合が多い
● 乱高下しやすい落ち着きのないチャートで頻発
● 難易度は高いのでリスク率は50%以下で行う

絵のイメージで言うと、N字、逆N字のチャートです。

このパターンはさっきの123パターンに通づる部分があって、モメンタムに乗ってもう一段の流れを取る、という意味では同じなんだ。

では例を見せると、

大陽線のあと、上髭作って失速。その後逆レの字形成しますが、移動平均線付近で逆行し、大陽線を作ってN字形成していますよね。

この場合エントリーは、N字を形成する陽線の前日足の最高値を超えた価格帯になります。

このルールの考え方としては、逆レで下げてきた直近のロウソク足の最高値を上回る場合、逆レ失敗の兆候になりえるよね、という考えを基にしています。また、この逆行の際に何らかの節目や移動平均線を機能させていることは多いです。

利食いその日確定する陽線もしくは翌日の陽線、です。

この例の場合、最初の陽線ではさほど利が得られないので、少しだけ利食いして、あとは様子見する形で残しておくのがベストです。

そしてこの場合のロスカットですが、エントリーしてから陰線で確定した場合、です。

これがこの取引の難しいところなんですが、逆レ形成中、例え前日足の最高値を超えても、そのあと陰線になって逆レ継続してしまうこともあります。

特にもともとヒゲを派生しやすい銘柄では本当に注意です。

下落版の逆N字成功例はこちら:

この場合エントリーは、黄色の四角内の真ん中の陰線コマですね。20MAを超えられない値動きからも、下落圧力継続が読み取れますよね。

これを取引していたのは4時間足で、4時間足だともっと綺麗に見えます。上位足でそれっぽい値動きを見たら、1つ下の下位足で見てみると、より綺麗に見えることがあります

ちなみに、このチャートパターンが出やすい環境は、トレンド中だけでなく、マクロで乱高下レンジ、フラッグ、インバーテッド、などを作っている相場に多いです。

主に食品会社、製薬会社、運送、存在自体知られていなそうなバイオテック、スパック、OTC銘柄等に見られがちではあるんですが、一概にセクターで分けることはできないんですよね^^;

銘柄を言うと、例えばホーメルフーズ、ジェネラルミル、ブリストルマイヤーズ、なんかはよく知られている銘柄で当てはまるんですが、食品や製薬会社全体がこんなチャートしているか?というとそうではないですしね。。

なんというか、落ち着きなくすぐ方向性を変えたがるチャートに多いです。

失敗例を見ていくと、

この四角内を見ると、しばらく逆レを形成し、突如陽線形成しています。私はここで入ってしまったんですが、ルール上のエントリーは、この陽線の最高値なので、陽線の次の陰線コマですね。

しかしながら、その後少しは上げたものの、すぐ失速し下落継続していきました。

このパターンも、上昇を狙うなら相対的に低い値位置で、下落を狙うなら相対的に高い値位置で発生したほうが、成功率は多少高いんですが、この失敗例にように必ずしもそうではないので、注意してくださいね。

この取引は難易度も高いし、リスク調整は必須ですし、じゃあなんで紹介するんだ?と思うかもしれませんが、成功すれば最強に効率がいい取引だからなんですよ。

この取引の多くがデイトレ〜2日間のスパンでのトレードになるんですが、下手すれば1時間以内に一週間分の利益になったりもするんです。

なのでぜひ、この取引も検証してみてくださいね。

総括

文章ばかりでは分からないことも多いと思いますが、機会があれば動画でも解説したいなと思っています。最近はめっきりチャートに貼り付けない日が続いているんですが、感覚が鈍らないように一日一回はチャートを見る時間を作っています。企業分析もしたいですが、過去記事のビューワー数を見ると、最近IPOした銘柄のほうが人気なのかな、という印象です。もし良かったら、企業分析リクエストもできるので、利用してみてください^^