【米国株】大麻株チャート分析 ~投資する前に見てね~
こんにちはオルカ(@orca_blog)です。
大統領選挙が始まって以降、FX相場は分からな過ぎて近寄りたくありませんね^^; こういう時は別の事で稼いだり、勉強に充てるのが一番です。ここ数日、大麻株の買い時だとか騒がれているので、大麻株をさらっとチャート分析してみようと思います。
記事の目次
1, 大麻株のこれまでの軌跡
2, 今日取り上げる大麻株の種類の説明
3, チャート分析
4, 総括
投資の世界での大麻株について
分析の前に、投資初心者の方のために、投資の世界で大麻株がどんな生物(株です)なのかを説明をしたいと思います。
大麻株は初心者の投資の対象には危険すぎる
私が投資の世界を知ったのは2018年の秋ごろだったのですが、この時に最初に目を付けたのは大麻株でした。当時は、そもそも株とFXの違いも知りませんでしたから、チャート分析はもちろん、大麻株がいかに危険かも知る由もなかったんですね。この当時、投資家の間でも大麻株は騒がれていて、それに踊らされたわけです。カンナビスはあなたを億万長者にさせる、といったありがちな誇大宣伝で、大麻株の有料のバイアラート配信だったり、分析という名のただの個人投資家の思考に偏った文章と、ポートフォリオをサブスクするサービスとか、とにかくたくさん出回っていました。もちろん今でもあると思いますが、当時はそれすらもキラキラした商品に見えていました。そしてそれっぽいことを言っている投資家の年刊の有料サービスに入ってみたものの、結局その1年間でその方の大麻株利益率はマイナス20%くらいだったんですよ。他のセクターではそこそこ良いポートフォリオでしたが。で、私はそこで有望株として出ていた大麻株に全額投資して、マイナス25%を被ってしまったわけです。そこで分かったことが、例え20年の経験豊富なウォールストリートの投資家でも、これだけの損失を出すということ。そして、投資商品は絶対に自分で分析して、自分で決めて投資できるようにならないといけないこと、でした。痛かったですが、良い勉強代だったと思います。
大麻株はバイオテックやワクチン株と同じ
大麻株で一つのセクターとも呼べるのかもしれませんが、大麻株は様々な業種の株から成り立っています。例えば、大麻を育てるファーム業界、商品を売るリテール、医療バイオテック、大麻を育てる畑や施設などの不動産、カンナビスの飲み物やお菓子などの食品業界、たばこ業界など様々あります。ですので、一概に大麻株が全て投資するには危険というわけではないのですが、ほとんどの株は買われればすぐ売られるもの、またはボラが激しいもの、など安定していない銘柄ばかりです。特にペニーストック並みの株価の銘柄や、歴史が浅い銘柄は注意が必要です。
ちょっとしたことで株価が乱高下
今コロナウイルスの影響で、バイオテックや製薬会社株が乱高下していますが、それはファンダメンタルが不安定だからなんですよね。薬品やワクチンの開発で、少しでも良い結果が出ると大きく跳ね上がったり、悪い結果が出ると大暴落したりと、他のセクターの株と比べてもとても繊細な銘柄なのです。例えば、直近のバイオジェンのチャートですが、
この大陽線が11月5日なのですが、その次の日には少し下げたかと思えば、翌週9日に元の価格に戻るという30%以上下げるという値動きが起こっています。これは外部の専門家からの新薬に関するネガティブな評価によるものといったファンダメンタルはあったようですが、だとしてもこのチャートからこの上昇と下落を予測するのはかなり困難です。大麻株も例外ではなく、大麻株はセクター自体が歴史が浅いので予測が難しく、不安定になりやすいということが言えます。ですので、ちょっとしたファンダメンタルで大きく揺れ動くことはスタンダートだと考えなければなりません。
分析する大麻株の銘柄
これが分析する大麻株のリストです。
銘柄名
- ETFMG Alternative Harvest ETF
- Tilray
- Aurora Cannabis
- Canopy Growth Corp
- GW Pharmaceuticals PLC
- Innovative Industrial Properties Inc
- Greenlane Holdings Inc
- Zynerba Pharmaceuticals
まずは大麻株セクター全体の流れを見るのにカンナビスのETFをチェックします。このETFには40社くらいのメジャーな大麻株が入っています。その後、2018年には三大カナビス株とも言われていたメディカルカンナビスのTilray、Aurora Cannabis、Canopy Growthを見て、薬品会社のGW Pharmaceuticals、Zynerba Pharmaceuticals、ベーパーのGreenlane Holdings Inc。そして大麻株セクターの不動産株、Innovative Industrial Properties Incなどを見ていきます。個人的にどれも思い出があるものを集めただけです。
大麻株分析!
まずはETFでカンナビスセクターを見てみましょう。MJ週足。
マクロ環境としては、この紫のところが週足レベルでサポートされる領域で、綺麗な二転底付いてから上昇しています。月足をみるとこの一年ずっと下落していて、2019年に高値で買った人はできるだけ高い値位置で売りたがっていますよね。大麻株はこの手の値動きが多く、いわゆるBag holder(高値掴み投資家)が多いことを考えると、買われても売られ、の特徴は出やすいと思います。日足を見ると、
数日前にポップアップして、ここ2,3日で大きく下げてきていますが、200MA付近でうろうろしているのはここがサポートとして意識されていることが伺えますね。ですので、この200MAで支えられれば、また上昇していくでしょうし、200MAをぶち抜いて下落すれば、次に20MA付近でどういう値動きをするのか、を観察するといった感じです。20MAも超えて下げてくるなら下落が強いので、しばらくは観察期間になります。なので、これを見て今買い時かと聞かれたら、何年も持つ長期投資なら今みたいな下がった時に買っておくのは良いと思います。ですが、下落圧力は強いので、サポートラインを超えれて更に下げてしまう可能性もあるよ、ということは念頭に置いて投資しないといけませんね。
Tilray
その、私が大損した株っていうのがこのTilrayなんですけども。当時はまさか$10切るなんて夢にも思わなかったですね^^; 私が購入したのは$120とかそれくらいだったんです。まだ持ち続けていたら 90%以上の損失だったんですよね。考えると怖い。。分析ですが、数日前にギャップアップして、その後の下落が強いですね。かなりバッグホルダーがいるので、少しでも上げたらここぞとばかりに売る投資家は多そうです。ただ、Tilrayはチャート的にはきれいな下落で、20MAも機能しています。先日のギャップアップは分かりやすかった。ですので、今回この下げが20MAでサポートされるならもう一度上げていく可能性はありますね。明日金曜日、1時間足の200MAで値動きがどうなるか見ものです。
Aurora Cannabis
これもTilrayと同じですね。ギャップアップ後の下落で、今後20MAでサポートされるのかどうか? というところ。
Canopy Growth Corp
これは今までにない大麻株のチャートですね。上昇基調で圧力も強め。買いたくなる人もいると思いますが、私としてはチャート的に今から買うのはちょっとリスキーな気がします。というのも、既に大きく上昇してしまっていて、ここ3日間レンジが続いていて上げと下げの圧力比が同じで、どちらに行ってもおかしくない状態。それでいて20MAからかなり離れているので、一旦20MAに再度つけてくるまで待つのが賢明かと。これで更に上げていったら、それは機会損失、ということで良いと思いますね。
GW Pharmaceuticals PLC
まず月足。これはマクロで乱高下レンジ。カナダドル(USD/CAD)みたいですね。
いやーこれは難しすぎ。ですが月足では上部に20MAと直近のレジスタンスラインがあり、ここで頭押さえつけられることは十分考えられますよね。日足をみてみると、
やはりこのレジスタンスラインに何度か試しているみたいです。ですが下げ圧力は限定的で、節目に這うような値動きは、節目越えをするときにも見られる値動きなので、ひとまずこのレジスタンスラインを超えてくるかどうかを見守りたいですね。もし超えてくるようなら、週足の200MAくらいまでの上昇が狙えそうですね。こういったマクロで乱高下レンジの相場は、方向が急に変わることが多いので、中期的に保有するスイングには難しい銘柄です。
Innovative Industrial Properties Inc
これは大麻株で唯一長期投資で持っている株です。日足を見てみると、
これまでのチャートとは打って変わって、安定した上昇を作っていますよね。最近の選挙の影響で急騰し、まだ高値圏でうろうろしていますが、さっきのCanopy Growthと同じで、ちょっと上げすぎな感じです。20MAからもかなり遠いですので、長期的には上昇しても、短期的に一時下落してもおかしくないので、20MAに戻ってくるまで手を出したくないですね。
Greenlane Holdings Inc
では、ベーパーなどのGreenlane Holdingsですが、ここは割と最近上場した会社ですよね。上場した時は買いだと騒がれていたので、IPO初日にチャート見ていたんですが、ものすごい下落だったんですよ。あそこまで反発なく下落する株はなかなか無いと思いましたね。その後も大して上げることもなく、コロナショックまでずっと下落していた株です。直近はどうかというと、
ダメですねこれは。速攻で取引銘柄から外す値動き。ボラも激しく、短期間で値動きが変わるので、移動平均線があまり機能していないですよね。典型的なステージ1の状態です。今は20MAと200MAが重なりだした段階なので、何か予兆が現れるまでしばらく観察期間です。
Zynerba Pharmaceuticals
最後はZYNEです。
これはここ数日要チェックの銘柄です。紫の節目は月足レベルで意識されているサポートラインです。前回大きなギャップダウンがあり、その後ステージ1に移行して今に至ります。これを月足でみると、
ボールがバウンドするように上げ幅限定的で下げていますね。なので、マクロでは下落優位ですし、星印のところのバッグホルダーがいることを考慮すれば、買われても売られ、の値動きは予測できます。そして長期的にはこのサポートラインは割ってくるかもしれません。ただ、短期的に日足で見ると、20MAが上がりつつあることや、ロウソク足が20MAの上に乗り始めていることは、上昇ブレイクアウトの予兆の条件にも当てはまります。もしこれが機能すれば、一過性の上昇は十分見込めるので、明日や来週の日足に注目していきたいと思います。
自分でもよく分析してから投資しよう
ちょっと長くなってしまいましたが、簡単に大麻株分析してみました。大麻株は長期投資でもリスク要素が高いことは分かっていただけたかと思います。その中でもできるだけ安定した株を選んで、少なめに投資することがお勧めです。トレードの場合も、取引できる株を厳選して、必ずファンダメンタルなどがないか確認してから取引しましょう。