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【米国株・FX】ウィークリーアナリシス:2月28日週 ~トレーダーの心得、カナダドルの転換点など~

FX ウィークリーアナリシス トレード

今週のウィークリーアナリシス!今日は米国株式市場の相場分析と、FX(カナダドル)の分析解説だよ。

こんにちはオルカ(@orca_blog)です。
オルカのインスタ

毎週恒例T3ライブのサミさんのYoutube分析も楽しみにしているのですが、今週は今のところ取引予定がないので、今回のウィークリーアナリシスは、現在のマーケットとゴールドの分析、そして先週の結果や下落時のスイングトレードについて。そして最後はカナダドル(USDCAD)の分析をやっていきます。サミさんの動画は、NY時間の日曜日の午後3時頃に出るので、興味がある方はぜひ見てみてくださいね。

記事の目次
1, 分析銘柄リストとチャート分析
−SP500
−ラッセル2000
−ナスダック
−ゴールド
2, マーケット下落時の取引とトレーダーの心得
−先週の結果と取引ルール
−落ち込んだ時にトレーダーが再認識すべきこと
3, カナダドルUSDCAD分析
−先週の取引と相場環境の解説
−先週の転換点を見てみよう!
4, 総括

株式市場のチャート分析

今週は大きな下落が来ましたね!特にテック系が酷かったので、ナスダック銘柄が偉いことになっています。こういった暴落はスイングトレーダーにとっては大きな痛手となりますね。長期投資ではよく、こう下がったときに買うんだよ!と言われていますし、本当にそうだと思うんですが、個人的には、今後もっと下がる可能性があるか、チャートからも汲み取れる要素があるなら活用したいな、と思ってしまう派です。ということで、マーケット全体の分析と、先週紹介した長期投資銘柄のゴールドがどうなったのかも、最後に少し話します。

  • SP500(SPY)
  • ラッセル2000(IWM)
  • ナスダック (QQQ)
  • GOLD (XAUUSD)

マーケット全体

全体的に、まだまだ下落圧力が強そうに見えますが、まずSP500ETFから見てみると、

これを見ると、まだ下落は強いものの、ちょうど50MAを付けてきていますね。VPCIが上に折れ曲がっているのは良い兆候に思います。空売り比率は平均ちょっと上くらいで、今は下がってきているんですね。

ラッセルを見ると、

ロウソク足だけにこだわれば、まだ下げてこれますね。大陰線⇒陰線コマ、これは下落の123パターン形成中にも見えます。(123パターンはこちらの記事で解説してます。)ですが、空売り比率はかなり高めで、下がり始めています。VPCIも上昇傾向にあるのは、これはすぐではなくても、上昇できる要素はありますね。

最後に問題児のナスダック。

QQQは上の2つと違うんですよね。空売り比率はニュートラルで、下落圧力も強い。VPCIもまだ下落が続いています。

これまでの大きな下落時のVPCIを見ると、先にVPCIが折れ曲がって、しばらくするとチャートも上昇、というパターンが見受けられます。ツールに依存するのは良くないので、あくまで参考程度に考えるくらいですけども。

一つ、ナスダック上昇の意見を養護するなら、以前大きめの下落があった昨年10月末、そのときの転換点の前のロウソク足が、大陰線⇒陽線⇒大陰線⇒陽線コマ、からの上流れなんですよね。今回も似ていて、大きな陰線コマ⇒陽線⇒大陰線⇒陽線コマ、を既に作っていて、週明けどうなるかという状態なので、もし同じように機能するなら、ここからの上昇も考えられますよね。

いつものごとく、週明けは様子見が一番良いですが、特に今回は、月曜日はマーケット明けにギャップアップしても、引けにかけてどうなるかをよく観察したいですね。

ゴールドのその後

先週紹介したゴールドですが、

これが前回の日足チャートです。もしかしたら今後下の領域を割る可能性もあるから、上のトレンドラインを超えられず、失速していくような値動きがあれば、ポジションを少し減らしたい、と話していたと思います。

ですが、(TradingViewのチャートですが、同じです。)

先週明けの一過性上昇も小さく、早々に節目割って下落していきましたね。結局、売るタイミングが取れず、持ちっぱなしの状態です^^;長期銘柄なので、良しとしていますが、次の買い場はまだ遠そうです。

今、MT5のデモトレでゴールド取引を練習しているのですが、先週金曜日に大きな下落があり、それから現在は、一過性上昇をしているんですけど、圧力比が明確に下落が強いんですよね。もしかしたら、週明けはギャップアップはあるかも知れませんが、まだ下落目線は外せないですね。

これが以前、上のトレンドラインを付けてくる上昇に転じた際の転換点ですが、

昨年の11月末ですね。4時間足チャートです。これだけの下落を、こんな転換点でいとも簡単に転換しているのは凄いですね。結果的に逆三尊形成していますが、これは結果を見ない限り予め読めないな。。

カナダドル(USDCAD)も転換早めの銘柄ですが、まだマクロが分かりやすいから取引しやすいんです。ゴールドは、一度トレンドを作るとけっこう長続きしている印象ですが、急な値動き、とくに急落が怖いです。心臓に悪い通貨ペアですね。デモトレがんばります。。

先週の取引とトレーダーの心得

今回はスイングトレードをリアルアカウントで始めてからの初めての暴落(←そこまでじゃない)でした。トレードをしていると、つい利益を取ることばかりに集中してしましますが、それより大切なのは、こういった予想外の事態にどう備えておくか、なんですよね。。まず、先週紹介していた銘柄の結果はどうだったかを報告したあと、先日サミさんが上げていた動画で紹介されていた、トレーダーの心得を紹介します。

BOX… これは以前、一度下げてからのU字形成で入りたい、と言っていた銘柄ですが、火曜日の下落で取引を見送りました。ただ、まだ三角持ち合いの中で推移しているので、今週のマーケット次第で入るかもしれません。

AREC… これは前回プルバック後の上昇を期待していた銘柄です。月曜日の陰線を見て、そこからジャンプする可能性もあったので、50%で入ってみたら、翌日ギャップダウンされロスカット。。

FARM… これは移行点Aの上昇をを期待して持っていた銘柄です。結果的には今も持っていても良かったのですが、火曜日の下落の日に、全てのスイングポジションはキャンセルしたので、そのときに利食いしました。今週も引き続き上げていけそうなら、再度エントリーするつもりです。

MDP… これは移行点Aの上昇からのプルバックを見せていた銘柄ですね。これも週明け入っていたんですが、火曜日の下落で撤退しました。その後大きく下げているので、取引はできなそうです。

NAII… これはプルバック銘柄ですね。これも月曜日に50%で入っていたんですが、火曜日に大きくやられました。これは金曜日に更に大きくさげているので、今後取引はできなそうです。

損失を受け入れ、トレードルールを機械的に守ることが大切

今回の下落では、スイングトレードをする上で色々考えることがありました。今回火曜日の下落で、一気に数百ドルのマイナスでした。少額取引している自分には、一日で数百ドルの損失はかなり大きいので、けっこうショックは大きかったですね^^; マーケットの牙を垣間見れたことは、良い教訓だったと思います。

スイングトレーダーはデイトレーダーよりもストレスは少ないですし、チャートに張り付かなくても良いので、私のような兼業トレーダーには重宝される取引です。ですが、ポジションを持ちっぱなしにすることで、こういったマーケット明けの予想外のギャップダウンには、大きく損失を被る取引でもあります。

この手の損失は、スイングトレーダーなら付き物というか、完全に防ぐことは無理ですよね。逆に、日を跨いでポジションを持たないデイトレードは有利だな、と思いましたね。

じゃあ、こういったマーケットの暴落が来たときにどう立ち回れば良いのか、ということですが、個人的には取引を中止することだと思いました。

ただ、どのタイミングで辞めるのか、ということが重要ですね。これは、私も明確な答えは分からないですが、今回新たに決めたルールとして、

マーケット開けにマーケット全体が明らかなギャップダウンをしてきた時。
その日の日足がこれまでにない大きさの大陰線で引けた時。
下落圧力が強い下落でのピンバーは信用しないこと。

ルールの1つ目は、朝にマーケット全体で、これまでにない大きなギャップダウンが生じた場合は、マーケット明けに全てのスイングポジションをキャンセルすること、です。

これまでの下落に転じる前の値動きを見ると、明確なギャップダウンはありますね。もし、マーケット開け後に上昇しているのなら、その上昇を見ながらポジションを解消しても良いと思っていますが、基本的にその日のうちにロスカットすることです。

2つ目は、同じように撤退するタイミングとして、マーケット明けではギャップダウンしなかったものの、その日の日足が明らかな大陰線になった時です。これはその後も下落する可能性はあるので、一旦撤退するのが良いかと思いました。

3つ目は、撤退タイミングではないですが、明らかな下落中で生じる日足ピンバーはあまり意味がないよ、ということ。日足レベルでピンバーを作ってくると、そこから上昇しそうと思いますし、確かに多くが一過性の上昇くらいは作っていることが多いです。ですが、その後またギャップダウンしたり、下げが続くことが多いです。

コロナショックは良い例ですね:

大きめの陽線ピンバーが出ても、翌日ギャップダウンしたりしています。

おそらくこの理由としては、株式は長期投資などで買うことのほうが売るより多いので、良い銘柄はギャップダウンごとに大きく買われるから、かなと思います。

特に、マーケットクローズ間際は買いが入りやすいですね。兼業でマーケットが開いている間に売買したいトレーダーは、大抵この時間に取引しますしね。

こういったピンバーを見て取引する場合、すぐ下落する可能性を考慮して25%リスクで取引する、としたいと思います。

落ち込んだときに振り返るトレーダーの6つの心得

これは、昨日サミさんが出していた動画です:

最初の部分も良いですが、特に最後の6つを理解すれば良いと思います。ここで簡単に紹介すると、

① 結果よりも過程。成功の定義を改めよう
② 思い込みは百害あって一利なし
③ リスクを受け入れてトレードしよう
④ 無駄にマーケットのファンダメンタルを嗅ぎ回るな
⑤ プランシートには自分の精神状態も残しておこう
⑥ 負けは全て自分の心構えから来ていることを知ろう

この時期にこの動画を出しているというのは、サミさんが今回のマーケットを見て、損失を出している人が多いだろうと思ったからだと思います。損失を出したときにはまず、損失を出しているトレーダーは自分だけじゃない、ということを考えるほうが、精神的に良いですね。

1つずつ見ていくと、まず①は直訳すると成功の再定義、となっているんですが、話を聞くと、要は成功は結果だけが重要なのではない、ということかと思います。

損したときは、例え金銭的に失ったものは大きくても、これまで培った知識や経験は消えるわけではないですよね。

これまでの過程を見たときに、以前の自分と比べて成長しているのか、今の問題点は何かなど、日々改善していくことが大切。そうすることで、いつか結果はついてくるから、ということですね。

②は④と繋がるところが多いので一緒に解説すると、無駄にマーケットのファンダメンタルを詰め込みすぎると、取引のバイアスになる、ということなどですね。確かに、決算にような大きなファンダメンタルでは取引を避けるなど、ものによっては知っておいたほうが良いですが、基本それだけでOKだと、以前サミさんも仰っていましたね。

アナリストがどう言ってるとか、他の投資家のSNSではどうとか、知りすぎるのは自分のメンタルにも悪影響を与えることがあるので注意しよう、といった感じです。

③は、トレードは損失がつきものだよ、ということですね。これは今回、自分に刺さる部分があったのですが、スイングトレーダーとしてやっていくなら、マーケット開けの全体のギャップダウンによる損失、は避けられないことを身に染みて感じました。

こういったときにどう考えるのか?ですが、いつか必ず損失を取り返すチャンスは来るから大丈夫、ということだったんですよ。

リベンジトレードをする、ということではなく、マーケットはまたいつか上がりますよね。あのリーマンショックでさえ、1年半掛かりましたが、2009年3月頃には上昇に転じています。なので、下落が始まった頃は必ず損失はしますが、またマーケットが上がってくるときには必ず取り返せるから、その間は検証に時間を当てたり、ヘッジを学んだり、他のことをするのが良いですね。

⑤は、サミさんの文章を直訳すると、客観的な精神状態を維持という感じなのですが。ここで知りたいのは、どうやって?ということですよね。要はトレードプランシートを作り、取引の結果や当時の精神状態も残しておく、そうすることで、第三者目線で自分を分析できる、ということかと思います。

これは人それぞれやり方があって良いと思います。スクリーンレコードで動画にするのもいいですが、これはスイングトレーダーには難しいです。私はWordに書いていますが、Evernoteなど、チャートのスクショが貼れるものなら何でも良いと思います。サミさんはトレード初期の頃は、パワポに作って、毎日日誌のスライドショーをしていたとか。

⑥は総括とも言えますが、負けは全て自分の態度が問題。といったものです。

例えば、私が負けたときのトレードを振り返ったときに、その時の精神状態や思考回路を思い返すと、どうしようもない考えや感情で取引しているんですよ。

“急な上昇で機会損失したと思い、今上昇に乗ればちょっとくらい利益が取れるだろう”とか、“負けが続いて何でも良いから早く損失を取り戻したかった”、“著名人が買ったから今後上げていくだろうと思った” etc…

以前バフェットさんがバリック・ゴールドを買ったニュースを聞いたときに、きっとここから上げるだろうと思い込み、かなり買い込んだら下落した、という思い出もあります。当時はデモでしたが、大きく損失を出しています。

あとでチャートを見返すと、なんでこんな所で入ったんだ?って思うものばかりなんですよ。

トレードしていれば必ずこういった事はあると思います。感情のコントロールやトレード学習は、トレード中だけでなく、日常生活でも改善できることがありますよね。

これらの失敗が悪いということではなくて、必ず失敗やその対処を書き残しておけば、経験やデータも貯まり学んでいくものなので、失敗=成長とも言えると思います。

これからトレードを始める方へ、少しは参考になれば良いです。

USDCADの分析と転換点を見てみよう

先週のカナダドルは動きましたねー!下落と思わせといてからの派手な巻き返しは面白かったです。今回は月足が確定したので、月足から見ていきましょう。

カナダドルの相場分析

これが月足ですが、

これ、水曜日までは大陰線だったんですよね。それが実体の小さなピンバーになりましたね。だから毎日の月足分析も重要なんですね。昨日見たロウソク足と全く違う!ってこともあったりします。まだ陰線ではありますが、転換のピンバーとして機能すれば、一過性上昇は可能性がありますね。

週足は、

インパクトのある下ヒゲ長い陽線。直近3週間分くらいの大きさです。ただしまだ下落の範疇なのと、今の段階では、今後一過性の上昇はあれど、本格転換とは言えないですね。

日足をみると、

先週の分析では、一過性上昇の上げ止まりとして、上の白いトレンドラインくらいまでだろう、と言っていましたが、優に超えましたね。

直近はほとんど上ヒゲのない大陽線形成で、力強く見えますが、下位足を見ないとどれくらい持続優位性があるかは分からないです。

1時間足で噛み砕くと、

いやー綺麗ですね!これは持続優位性が高いです。今ちょうど意識されている節目辺りなので、週明けは乱高下するかもしれませんが、まだ上目線で見ていきたいです。

先週のカナダドル取引

先週は、前半は乱高下しながらレンジ形成していましたが、水曜日にようやく下抜けし、下落再開といった感じでしたね。ここからの下落は綺麗でした。ここでは、日を跨いで時間から時間のショート取引をしていたので、

この直近の上昇前の転換点の部分(丸の所)で、数時間モゾモゾしながら、上昇圧力が出てきたのを見て利食いしました。ですがまだこの時点では、ここで一過性上昇が来ても、下落目線だったんですね。

そこで、上のトレンドライン辺りを試してきたときに、何度かショートを試みましたが、ことごとくロスカットになり、明確にトレンドラインを超えたので、この一過性上昇に乗る取引に変更、といった感じです。今回はナンピンせず、ちゃんと毎回ロスカットしました。。(ナンピンでの失敗の記事はこちら。)

今週は、依然マクロは下落トレンド中なので、上げ止まりは注意しながら、短期上目線で取引する予定です。

今回のカナダドルの転換点を見てみよう!

ということで、先週発生した、直近の上昇に転じる前の転換点を詳しく見てみましょう。

まず1時間足をクローズアップして見てみます。

この丸の部分です。今回の転換点は分かりやすかったと思いますが、普段カナダドル取引をしない方は、こんな転換点で転換するの?って思うかも知れません。

前回、カナダドルの特性について書きましたが、マクロレベルでエッジや並行チャネルを作っているので、値動きも乱高下していて、転換は他の通貨ペアと比べても早いほうかも知れませんね。

ただ、今回ここで一過性反発があるな、と予想した理由は他にもあって、

既にある程度下落が進んでいたこと
数時間同じ価格帯でモゾモゾしていたこと
上昇圧力が強くなり出していたこと
NYタイム突入の時間だったこと

でしょうか。特に一番目の理由は大きいです。現在のカナダドルは、少しトレンド方向に進んだかと思えば、大きな一過性反発やレンジ入りしたり、という環境ですよね。

なのでこのときも、これ以上調整位入れずに下落するとは思えなかったんですね。それに、転換点でありがちな、同じ価格帯で長時間彷徨っていたり、上昇圧力が出てきたこともポイントでした。

下位足でも見てみると、

15分足ですが、カナダドルにしては規則正しいレンジで転換していったと思います。これはわりと稀な例かと思います。こういうとき、下落と見せかけて、ロス刈りしてからの上昇、も十分あり得るので、今回はラッキーでした。

普段は、逆三尊だったり、レの時、Wなど色々ありますが、それを噛み砕いてみると、毎回違って、色んな転換点があります。逆三尊は特に難しい。。ぜひ検証してみてくださいね!

自分でもよく分析してみてね

先週のNZDUSDですが、水曜日までの上昇は良かったのですが、木曜日から急に崩れましたね。崩れだした頃はまだ上昇目線で見ていたので、何度かロングエントリーするも、下落が強すぎてロスカット。そこからは取引から除外しましたが、今見返しても、この規模の下落はちょっと異常ですね^^;。。今週はFXはカナダドルだけにしようと思います。マーケットは引き続き観察しようと思います。